未来を創る「子どもとプログラミング教育」

大型掲示装置やSTEAM教材の展示も充実――「NEW EDUCATION EXPO 2024」で見た教育の未来(4/4 ページ)

» 2024年07月09日 17時00分 公開
[石井英男ITmedia]
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 リコージャパンのブースでは、STEAM教育向けとして3Dプリンターを使ったソリューションを展示していた。

 「Creality K1 Max」は、フィラメントを熱で溶解して積層する、FDM方式の3Dプリンタだ。造形のスピードが売りの製品で、限られた授業時間の中でもある程度のサイズのオブジェクトを作れることが魅力だ。

Creality K1 Max リコージャパンのブースで展示されていたFDM方式の3Dプリンタ「Creality K1 Max」
「Creality K1 Max」による造形の様子

 「Bambu Lab P1S」は、4色のフィラメントを使い分け、4色での造形が可能なFDM方式の3Dプリンタだ。4色使えるということもあり、さまざまな応用が考えられる。

Bambu Lab P1S FDM方式の3Dプリンター「Bambu Lab P1S」。4色での造形が可能
出力例 Bambu Lab P1Sでの出力例。3Dプリンタでこういうものを作れるようになったことに隔世の感を覚えてしまう

ピクシーダストテクノロジーズ:誰が何を話したかを可視化するツールを展示

 落合陽一氏が代表を務めるピクシーダストテクノロジーズのブースでは、同社の会話リアルタイム視覚化サービス 「VUEVO(ビューエボ)」のデモ展示を行っていた。

ピクシーダストテクノロジーズ ピクシーダストテクノロジーズのブースの様子

 VUEVOには、会議用の「VUEVO Microphones」と窓口用の「VUEVO Display」の2つのソリューションが用意されている。VUEVO Microphonesは、会議の際にテーブルの中央に円盤状のマイクデバイスを置くことで、会議中に誰が何を話したかをリアルタイムに視覚化してくれるものだ。

 マイクデバイスを中心として、その話者の方向に色が塗られ、そこに話した言葉が表示されるため、議事録作成を効率化できる上、聴覚障害者ともスムーズなコミュニケーションが取れる。すでにさまざまな企業で導入されているとのことだ。

VUEVO Microphones 黒い円盤状のデバイスが「VUEVO Microphones」だ
利用例 このように会議中で発言した人の方向にその文字が出てくるので、議事録作成を効率化でき、聴覚障害者などともスムーズなコミュニケーションがとれる

 VUEVO Displayは、透明ディスプレイを利用した窓口用のソリューションだ。透明ディスプレイ上に音声会話の文字起こしと、その翻訳を字幕としてリアルタイムに表示するものだ。受付や窓口などの対面業務における他言語の話者や聴覚障障害者との円滑なコミュニケーションを実現できる。

VUEVO Display こちらは透明ディスプレイを利用した「VUEVO Display」。音声会話とその翻訳を字幕として表示できる
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