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分かりにくい「AI PC」をHPが料理するとPCやビデオ会議がこう変わる! 海外イベントに参加して分かったことHP Imagine AI 2024(2/2 ページ)

» 2024年07月15日 21時00分 公開
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AIはより現実で“実体”のあるものに

 西海岸(太平洋側)から東海岸(大西洋側)まで、HPは全米をまたいで“AI”関連イベントを行ってきた。

 本イベントの冒頭、あいさつに立ったHPのアレックス・チョウ氏(パーソナルシステムズ担当プレジデント)は、「こうしたイベントを開催するのも、AIを“リアル(現実)”とするだけでなく、“実体のある”ものとするためだ。われわれは今歴史の転換点におり、私のHPにおけるキャリアの中で最も忙しく、エキサイティングな瞬間の1つとなっている」とした上で、「HPがパートナーを含めたエコシステムに影響を及ぼし、この中でリーダーシップを発揮することで刺激的なイノベーションを実現していることを見てほしい」と述べた。

チョウさん HPのアレックス・チョウ氏(パーソナルシステムズ担当プレジデント)

 AI PCの時代で興味深いのは、NPUやGPUなどのプロセッサパワーをいかに活用し、より便利なアプリケーションやソリューションを素早く構築するかに注目が集まっている点だ。そのため、結果としてこれらを開発する“パートナー”の存在がより重要になっている。

 今回のイベントでも、どちらかというとPC本体よりもパートナーの紹介が主軸に据えられていた。エコシステムの拡大と共に、AIがより多くのユーザーにとって身近なものになりつつあるといえる。

 分かりやすい例としては、コロナ禍以降の「ハイブリッドワーク」において欠かせなくなったオンライン会議(Web会議)だ。先に少し触れた通り、HPは2022年、オンライン会議システム手掛けるPolyを買収している(参考記事)。今回発表されたOmniBook Ultra 14に見られるように、HPはPolyの培ってきた技術を自社製品に取り込みつつある。

 本イベントでは、英ロンドンにいるHPのPolyチームとオンライン会議システムで接続され、従来型のオンライン会議と、HPのAIソリューションを組み合わせた最新型会議システムの比較が行われた。

Polyと 英ロンドンにいるPolyの開発チームとオンライン会議で接続する。これは、従来の標準的な会議モードだが……
AI技術を活用 AI技術を活用することで、個々の人物にフォーカスした形で“切り出し”が行われ、画質の最適化によって、より自然な形で会議が実施できるようになった

 パートナーのエコシステムの事例としては、同社が2023年から推進しているAIアプリ開発支援ツール「HP AI Studio」に、Galileoの知見を組み合わせることによって、企業における生成AIの一層の活用と拡大を目指すことが明らかにされた。

 Galileoは、Googleを始めとするAI研究開発を行う企業から、最先端のエンジニアらが集まって生まれた企業だ。特にエンタープライズ環境での生成AIの評価システムを得意としている。

 現在AIを活用する各ユーザー企業では、自社が持つデータや各種リソースを組み合わせ、社内外での活用が可能な独自の生成AIの構築を目指していたりするが、その際に問題となる「ハルシネーション(事実に基づかない情報の提示)」や「ドリフト(モデル精度の低下)」「バイアス(偏見)」に加え「データ保護」など、種々の問題を解決するツールや手段をHPとの協業で提供し、信頼性の高い生成AI構築に寄与するという。

 Galileoとのコラボレーションによる新機能は、2024年秋をめどに実装される予定だ。

Galileoとのコラボレーション Galileoとのコラボレーションで、企業における生成AIのより一層の活用を支援するという

 この他、HPは複数のソフトウェア/AIベンダーとのコラボレーションを発表し、AIがどのような形で身近な作業を、より便利で快適なものにしていくかを紹介している。

 詳細は後日改めてレポートするが、1点重要なのが「全ての窓口はPC、特にHPのデバイスを通じて利用できる」という点にある。

 昨今、クラウド対応やスマートフォンなどのデバイスの興隆によりPCの相対的地位の低下がうたわれているが、実際のところ、実務作業を行うにあたってPCの重要性はいまだ健在だ。クラウド上にしろローカル内にしろ、何らかの形でデバイスを通してアプリを実行しなければならない。

 HPではそのために必要なデバイスを、Polyの会議ソリューションやプリンタなども含め、全てラインアップとして用意している。

 AI活用に必要なものは、全てHPが用意できる――本イベントでは、このことが強調された。

コラボレーションアピール 本イベントでは複数企業とのコラボレーションをアピールするなど、パートナーエコシステムの紹介が主軸だった
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