続いて、もう1つの使い方である、本製品の上画面と下画面を連結させて1つの画面として使う方法を試してみよう。本製品の画面モードの設定で「フルスクリーン」を選択すると、本製品の上下画面が1920×2160ピクセルの1画面として認識される状態になる。20.5型相当の大画面を持ち歩いて使えるのは、大きなメリットと言える。
こちらも最終的にはうまくいったものの、当初は解像度で1920×2160ピクセルという選択肢が表示されず、1920×1080ピクセルの画面が縦に2倍に引き伸ばされて表示されるトラブルに遭遇した。うまくいかなかった理由は電力不足で、外部の充電器をつないだところ、ノートPC側の外部出力にそれまでなかった「1920×2160」という選択肢が表示され、無事にフルスクリーン表示を行うことができた。
ちなみにこの症状、本製品付属のUSB充電器とUSB Standard-A→USB Type-Cケーブルの組み合わせでは改善せず、市販の65W出力対応のUSB PD充電器とUSB Type-Cケーブルの組み合わせることで改善された。付属の充電器を使わないので自己責任になるが、どうしてもうまく行かない場合は、こういった方法があることも知っておくとよい。
なお画面をフルスクリーンで利用する場合だが、いったん設定を行った後に電源をオフにすると、再び「フルスクリーン」から「画面を分割」に戻ってしまう。毎回フルスクリーンに戻すのはかなりの手間なので、ここは改善を要望したいポイントだ。
最後に、OSDメニューについてもチェックしておこう。OSDメニューは、本製品の上画面と下画面、それぞれについて用意されており、操作のためのボタンも独立している。それゆえ本製品の右側面には、7つのボタンが並ぶ格好になっている。
もっとも7つものボタンを有しながらも、「戻る」ボタンが省かれているので、画面内で項目を1つ戻るには、「リターン」という項目を選ばなくてはいけないなど、面倒な操作を強いられる。そう頻繁に利用するわけではないため大きな問題ではないが、この辺りの作り込みはいま一歩という印象だ。
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