では、2つの画面の使い方について見ていこう。今回はWindows 11搭載PC×USB Type-C接続という組み合わせで試用しており、その他の構成では挙動が異なる場合がある。筆者環境では利用できない表示方法もあったので、考えられる理由についても詳しく述べる。
最初にケーブルを接続した時点で、本製品の上下の画面それぞれに対して、PCの画面が複製モードで表示される。つまりノートPCの画面、本製品の上画面、本製品の下画面という3つの画面全てに、同じ映像が表示される。
さすがに3画面全て同じ表示のまま使うニーズはあまりないと思われるので、まずはノートPC側で「複製」から「拡張」に切り替え、ノートPCと本製品とで別々の画面が表示されるようにする。さらに本製品側の設定画面から「画面を分割」を選択することで、ノートPCと本製品の上画面と下画面の3画面で全て異なる内容が表示されるようになる。
しかし筆者の環境では「画面を分割」を選択していても、上下は別々のディスプレイとして認識されず、複製表示のままだった。ちなみにHDMI接続ではこの状態が正しく、上下の画面で別々の表示は行えないのだが、今回の筆者環境ではUSB Type-C接続であっても分割表示は行えなかった。
そこで代替としてUSB Type-Cケーブル2本を用い、上下それぞれの画面をノートPCに接続したところ、すんなりと上下別々の画面が表示された。2本のケーブルで2台のモバイルディスプレイを接続しているのと同じなので表示できて当たり前なのだが、ノートPCの側が非対応でもこうした解決策が用意されているのは、ある意味で安心できる。
なおUSB Type-CではなくHDMI接続の場合は、2つの画面に別々の内容を表示させることができず、2つの画面に同じ内容を表示するか、もしくは2つの画面を合わせてフルスクリーンで使う(後述)かの二択になる。macOSやiOS、Androidなどでも同様の状態になる。こうした機種ごと/接続方法ごとの制限は多いので気をつけたい。
さらに本製品側で「画面を分割」を選択することで、上下が別々のディスプレイとして認識される。しかし、筆者の環境(レノボ・ジャパンの14型モバイルPC「ThinkPad X1 Carbon(2019)およびGen 9」)では正常に動作しなかった
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