「Pixel Watch 3」開封レビュー Googleの新型スマートウォッチを試して分かった進化点スマートウォッチ ナビ(2/3 ページ)

» 2024年09月10日 02時00分 公開
[山本竜也ITmedia]

Pixel Watch 3ならではの新機能

 ここからは、Pixel Watch 3の新機能についてみていこう。といっても、新機能の多くはランニングに関するものだ。

Google Pixel Watch 3 41mm 45mm アルミケース スマートウォッチ アクティブバンド フィットネス関連の機能比較。左からPixel Watch 3の41mm/45mm、Pixel Watch 2だ。新機能の多くはランニングに関するものなのが分かる

 ランニング中に、リアルタイムでペースや心拍数などをガイドしてくれる「ランニング ガイダンス」が追加され、ランニング後には歩行のリズムや歩幅、地面との接触時間などを総合的に分析するフォーム記録も強化された。

Google Pixel Watch 3 41mm 45mm アルミケース スマートウォッチ アクティブバンド カスタマイズしたランニングプランの作成も可能だ。この機能自体は、Pixel Watch 3以外でも利用できる

 これらの新機能は、ランニングをしない人には意味がないものだが、もちろんそれ以外の機能もある。ランニング以外では、「今日のエナジー」「有酸素運動負荷」「目標負荷」の3つの機能が追加された。

 今日のエナジーは、安静時心拍や心拍変動(HRV)、最近の睡眠状況などから、体の主要や回復生体指標を導き出すというもので、Garminでいうボディーバッテリーと同様の指標だ。今日のエナジーが100に近ければ体が回復しており、アクティブにトレーニングが可能、数値が低ければトレーニングを休むか軽めにしておくといった参考になる。

 有酸素運動負荷は、有酸素運動中に心臓がどの程度激しく動いているかを記録し、トレーニングの過不足などを把握できる。目標負荷は、今日のエナジーと最近の有酸素運動負荷を考慮し、その日の運動目標を提案する機能だ。

 なお、今日のエナジーは初代Pixel WatchやPixel Watch 2でも利用できるが、有酸素運動負荷と目標負荷はPixel Watch 3専用となっている。

 ただし、これらの数値を確認するには、Pixel Watch 3を7日間装着する必要があり、今回の試用期間では実際に確認することはできなかった。

Google Pixel Watch 3 41mm 45mm アルミケース スマートウォッチ アクティブバンド 「今日のエナジー」や「有酸素運動負荷」は、7日間装着しないと数値が出ない
Google Pixel Watch 3 41mm 45mm アルミケース スマートウォッチ アクティブバンド こちらはPC USER編集部の方で試したスコア。睡眠や心拍数の変動、安静時の心拍数などが影響するようだ

 運動以外では、Pixel Watch 3上でPixelに搭載されている「Google Pixelレコーダー」が利用可能になった。Pixel Watch 3上で文字起こしをすることはできないが、Pixelスマートフォンとペアリングしている場合には、スマートフォンのレコーダーアプリにバックアップでき、そこで文字起こしが可能だ。スマートフォン経由でクラウドへのアップロードも行える。ただし、Pixelスマートフォン以外では、そもそもスマートフォンへのバックアップも行えないようだ。

Google Pixel Watch 3 41mm 45mm アルミケース スマートウォッチ アクティブバンド Pixel Watch 3では、Pixel レコーダーが利用可能だ。Pixelスマートフォンとペアリングすれば、スマートフォンにバックアップも行える

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