ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は9月11日(日本時間)、新型ゲーム機「PlayStation 5 Pro」を発表した。現行の「PlayStation 5」の上位モデルという位置付けで、日本では9月30日午前10時からPlayStation取扱店で販売予約を受け付け、11月8日に発売する。想定価格は11万9800円だ。
PlayStation 5 Proは、PlayStation 5をベースにGPUコアを強化したモデルとなる。
GPUコアは演算(CU)ユニットを従来比で67%増やした上で、GPU(グラフィックス)メモリのアクセス速度を28%高速化している。これにより、ゲームプレイ時のレンダリング性能が最大で45%向上し、レイトレーシング処理における光線投射数が2〜3倍に増えたという。
加えて、AI(人工知能)を活用した超解像技術「PSSR(PlayStation Spectre Super Resolution)」を導入し、対応するゲームタイトルではフレームレートを引き上げやすくなる。
その他、PlayStation 5 Proでは一部のゲームタイトル(プレイステーション4向けを含む)を対象に、プレイ画質やパフォーマンスを改善する「ゲームブースト」機能も搭載する。VRR(可変リフレッシュレート)や8K(7680×4320ピクセル)でのゲームプレイもサポートする。
ワイヤレス通信では、最新の無線LAN規格「Wi-Fi 7」(IEEE 802.11be)に対応した。ただし、法的都合でWi-Fi 7を利用できない国/地域もある。
なお、既存のPlayStation 5タイトルの中には、本機の機能を活用するためのソフトウェア更新を予定するものもある。
PlayStation 5 Proは、従来モデルでいうところの「デジタルエディション」に相当するモデルのみが用意される。つまり、Ultra HD Blu-ray Discドライブは搭載されていない。
本機でUltra HD Blu-ray Discを利用したい場合は、現行のPlayStation 5 デジタルエディションのオプションとして販売されている「Ultra HD Blu-rayディスクドライブ」(1万1980円)を別途購入する必要があるので注意しよう。
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