私事ですが、現在の住居に引っ越してきて5年半が経過しました。「まだ5年半か」という思いと「もう5年半か」という思いがあります(参考記事)。
さて、現住地ではNTTドコモの光インターネットサービス「ドコモ光 1ギガ」を契約して使っています。ある日、この回線を「ドコモ光 10ギガ」に切り替えることを思い立ちました。
Webを探すと、光インターネットを「新規で引く」「事業者を切り替える(転用する)」「別の回線を引き直す」という事例は結構見かけます。しかし、「事業者を変えず、回線を引き直さず、サービス内容(回線速度)を変更する」という事例はあまり見かけません。せっかくなので、スピードを切り替えることになったいきさつから、切り替えて実際にどうだったのかという話を2〜3回に分けて記事としてしたためることにしました。
今回は、自宅の光インターネット回線のあらましと、なぜ1Gbpsから10Gbpsに“増速”しようと考えたのか、まとめてみようと思います。インターネット回線の増速について、検討している人の参考になれば幸いです。
筆者はなぜ「回線を切り替えずに速度を10倍」という選択肢を取ったのか?
筆者が契約している光インターネットサービスは元々、ニフティの「@nifty」経由で契約したものです。可能な限り記録をたどった上で、沿革を記すと以下の通りです。
- 2005年4月:「@nifty TEPCOひかりコース」を申し込み
- ソフマップ有楽町店(東京都千代田区:閉店済み)店頭で「コシヒカリ5kgプレゼント」に引かれて契約
- 名前の通り、東京電力(当時)が提供していた光回線サービス「TEPCOひかり」を利用した上下最大100Mbpsのサービス
- @niftyは新規加入(当時は富士通グループだったという理由で選んだ記憶がある)
- 2005年5月17日:TEPCOひかりの実地調査
- 回線敷設先がアパートだったため調査(TEPCOひかりは戸建て住宅前提だった)
- 調査の結果工事可能と判断され、後日、本工事を実施することに
- 大家への工事許諾は東京電力が代行してくれた
- 2005年6月1日:TEPCOひかり開通
- 今までPHSで頑張っていたところに超高速回線が来て感動
- 回線事業者は後に東京電力からKDDIに変更(事業譲渡のため)
- 2009年7月某日:筆者居住のアパートに「フレッツ光 ネクスト」が導入されることが判明
- 大家との雑談で導入を知る
- 同じ通信速度で月額料金が1000円以上安くなるので、切り替えることに
- 2009年7月19日:@niftyから「@nifty光 with フレッツ」を申し込み
- フレッツ光 ネクスト回線と@niftyの接続サービスのセットプラン
- 本プランへの切り替えをもって、旧TEPCOひかり回線は解約(後日撤去作業あり)
- この際にNTT東日本の「ひかり電話」も契約
- 2009年7月30日:フレッツ光 ネクストの工事を実施→回線切り替え
- 2009年10月1日:フレッツ光 ネクストの「ハイスピードタイプ」を申し込み
- 最大通信速度が上下100Mbpsから上下最大200Mbpsに
- NTT東日本に問い合わせたところ「ISP(@nifty)非対応」と言われたものの、当日中に「対応可能」とのコールバックを受けて手続きを実施
- 2009年10月6日:フレッツ光 ネクスト回線を「ハイスピードタイプ」に切り替え
- ひかり電話ルーターを再起動するだけで速度アップして驚いた記憶
- 2015年2月某日:フレッツ光 ネクスト回線を「ギガラインタイプ」に切り替え
- 最大通信速度が上下最大200Mbpsから1Gbpsに
- ひかり電話ルーターを再起動するだけで速度アップして驚いた記憶(再び)
- 2016年11月某日:フレッツ光 ネクストを「ドコモ光」に転用
- いわゆる「光コラボレーションモデル」を使った事業者変更
- ドコモショップで切り替え手続きを実施
- 「@nifty光 with フレッツ」は「@nifty光 with ドコモ光」に(追加手続き不要)
- ひかり電話は「ドコモ光電話」としてNTTドコモからの提供に(番号変更なし)
- ひかり電話ルーターのレンタル元はNTT東日本からドコモに変更(機材交換なし)
- ひかり電話ルーターのレンタル代が450円(税別)から0円(無料)に
- 2017年10月31日:IPv6接続サービス利用開始(無料)
- 日本ネットワークイネイブラー(現JPIX)の「v6プラス」を契約
- @niftyなのに、ISPが「KDDI」と認識されるという状況に(現在に至る)
- 2019年3月中旬:現住地に引っ越したところ、マンションタイプ回線非対応と判明
- 1Gbpsのマンションタイプに対応していると聞いて引っ越し
- ひかり電話ルーターは旧居から持ち込み(電話番号変更を伴わないため)
- ところが、工事日当日に工事できないと宣告される
- 2019年3月下旬:現住地の管理会社に「戸建てタイプ」敷設の相談をする
- 金具類の“打ち込み”をしないことを条件に敷設の承認を取得
- 2019年4月某日:ドコモに戸建てタイプへの注文変更を連絡
- 2019年5月某日:現住地で戸建てタイプの工事を実施
- エアコン用の配管を流用して自宅内に光ファイバーを引き込み
よくここまで記録していたなと思います……。回線の工事(開通)日は、休みを取得するほどだったので、本当にワクワクだったんでしょうね。
ドコモ光(フレッツ光)のマンションタイプに対応していると聞いて引っ越したのに、実は対応していなかった現住地。いろいろやりとりした結果、(割高ながらも)戸建てタイプを工事した日は、あまりの感動に泣いてしまいました
苦労(?)して引いた、ドコモ光(フレッツ光)の1Gbps回線。コロナ禍の際は快適なビデオ(Web)会議にも貢献してくれました。ビデオ会議をこなしつつ別の通信をしても、基本的には詰まることもありません。
では、筆者はなぜ、ネット回線の10Gbps化を進めることにしたのでしょうか。
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