MSIのマザーボードは、多数のヒートシンクやヒートパイプで構成される冷却システム「FROZR GUARD」を装備している。
この名称は、電源部やM.2 SSDなどの部品を効果的に冷却することで「熱から守る」意味に加えて、工具やネジの落下などによる「破損から守る」意味から付けられているという。
今回のZ890シリーズでは、高速インタフェース/高速通信のサポートも特徴だ。Thunderbolt 4対応のUSB Type-C端子を全モデルで備え、上位の一部はデュアルで搭載する。有線LANも最大10GBASE-T、全モデルで5GBASE-T以上を採用している。さらにWi-Fi 7(IEEE 802.11be)対応の無線LANについても、320MHzのチャンネル幅で最高5.8Gbpsに対応する。
MSI Z890シリーズは、全モデルでATX 3.1/PCIe 5.1に対応する追加の8ピン電源コネクターを実装済みだ。従来のコネクターと合わせて、最大で420Wの電源供給を可能にしている。AIディープラーニング用のグラフィックスカード2枚差しや、次世代GPUを視野に入れた仕様ということだ。
組み立てやすさに配慮した「EZ DIY」フィーチャーにも注目だ。中でも、簡単にM.2 SSDを着脱ができる「EZ M.2 CLIP II」や、グラフィックスカードのロック/ロック解除をボタン1つで行える「EZ PCIe RELEASE」、差し込むだけで固定される「EZ ANTENNA」など、従来手間取りがちだった作業を楽にしてくれる。
また、インターネット接続を検知するとドライバーのインストールユーティリティーが起動するなど、セットアップもしやすくなっている。
押しやすい場所に配置されたボタンを押し込むだけで、グラフィックスカードのロックが外れる「EZ PCIe RELEASE」。グラフィックスカード用スロットの補強金具(Steel Armor)の強度も強化された
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