会場には、協賛会社による展示ブースも開設されていた。
インテルでは、エッジAIを生かしたフリーソフト「OpenVINO ツールキット」のデモンストレーションを行っていた。
AI PCのカメラが捉えた映像をリアルタイムで解析し、骨格の重畳表示を行うというものだ。カメラが捉えた人たちの頭/肩/肘/腰/膝などとそれぞれをつなぐ線がディスプレイに表示されるのが、見ていて楽しい。モーショントラッカーをつけることなく、無料でここまで解析できるのかという驚きもあった。
担当者は、「今回の展示のため初めて触ってみたが、意外なほど簡単に実装できた。これを元にしてアニメーションを作るなど、さまざまな展開が望めそうなので、興味のある人はぜひやってみてほしい。無料ですし」と語っていた。
日本マイクロソフトでは、THIRDWAVEブランドのCopilot+ PCを展示していた。一般的なビデオ会議ツールには、背景ぼかしやバーチャル背景を表示するような機能があるが、Copilot+ PCではエッジ側(OS標準の「Windows Studio Effects」)で処理できる。PCに搭載されるNPUを使うため、遅延のない処理、消費量の少ない電力などのメリットも得られるという。
日本マイクロソフトのブースでは、Copilot+ PCの実機を展示していた。OS標準のWindows Studio Effectsでビデオ会議の背景をリアルタイムにぼかしていても、CPUやGPUの占有率が低いことが分かる。もっとも、写真撮影のために筆者がほぼ静止しているのでNPUの占有率も低い。動き回ればぼかす背景の位置に変化が生じることや自動追従することなどから、占有率が上がる「2024年内には、PC上で作業したありとあらゆることを振り返ったり検索したりできる『リコール』や、Windows標準アプリで不要なオブジェクトを消せる『コクリエイター』、ビデオ会議の音声をリアルタイム翻訳して(現在は英訳のみ対応)字幕表示する『ライブキャプション』など、NPUを活用したAI機能で、ビジネスが加速する仕組みを搭載予定です」と担当者が語っていた。
もちろん、主催のサードウェーブもCore Ultraを搭載したTHIRDWAVEブランドの法人向けノートPCや、ビジネス向けミドルタワー「raytrek 4C」などを展示していた。
その他、「第三回AIアートグランプリ」ノミネート作品や24時間AIハッカソンの各会場優勝チームの展示も行われていた。
今回の展示作品は、もともと絵心がある、才能がある人の作品かもしれないが、最新の画像生成AIでは、ラフスケッチでもそれなりのイラストに仕上げてくれる。落合氏が語っていたように、「誰もが酒のつまみを作るかのように」コンテンツを作る――そんな未来がもうそこまで来ているのかもしれない。
サードウェーブ、Core Ultra(シリーズ2)搭載の14型/16型ノートPC計3製品を販売開始
x86版「Copilot+ PC」は11月に登場 IntelとAMDの新プロセッサで 新PCもチラ見せ
Microsoftが提唱する「AI PC」とは何か
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インテルブースは「Core Ultra 200V搭載ノートPC」と「謎のCPU用マザーボード」など見どころたくさんCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.