2023年はシリーズを通じてモデルチェンジのなかったiPadだが、2024年はiPad ProにiPad Air、そしてiPad miniと、3つのモデルがリニューアルされた。この中で最もインパクトがあり、個人的にも進化を実感したのは、大幅な薄型化(厚さは約5.1mm)を成し遂げた13インチiPad Pro(M4)だ。
とはいえ、購入して半年が経過し、実感するメリットは薄型化よりもむしろ軽量化(約579g)だ。従来よりも軽くなったことで、Magic Keyboardと組み合わせた場合の総重量は実測で1.2kgと、軽量タイプのノートPC並みになった。画面を開いた状態では頭でっかちで後ろに倒れやすい問題は依然として解消されていないが、実用レベルで困らない範囲には収まっている。
また、こちらもリニューアルしたMagic Keyboardのキー配列もポイントだ。筆者は普段はWindows PCを使っており、Macのキー配列にはいまひとつなじめていないのだが、これまでなかったEscキーがキーボード左上に追加されたことで、何らかの取り消し操作を行いたい場合でも、Windowsと同じく左上に指を伸ばすことで対処できるようになった。無意識にWindowsのキー操作が出てしまう筆者にとっては大きな利点だ。
購入から半年がたち、やや困るのは冬を迎えてパームレストが冷たすぎることだ。素材がアルミニウムということで、夏場はひんやりして利点の1つだったのだが、冬場にキンキンに冷えたパームレストに素手を置くのは少々キツい。画面サイズはもちろん、キーのサイズや配列も不満はないが、パームレストの上にサードパーティー製のシートを貼るか否か迷っているというのが、現在の筆者の状況だ。
最後は、ユニークだが役立つデバイスをピックアップした。
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