Ryzen AIと7型OLED搭載の「OneXFly F1 Pro」とAMD Radeon RX 7800M内蔵の外付けGPUボックス「ONEXGPU 2」を触ってきた(2/4 ページ)

» 2024年12月21日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

ポータブルゲーミングPCを“一般的なゲーミングPC”に変える

 お披露目会に登場したテックワン 山田拓朗代表取締役社長は、「1年半前に発表したONEXFLYの後継モデルであり、7型ポータブルゲーミングPCのフラッグシップモデルだ」と、OneXFly F1 Proを紹介した。

フラッグシップモデルのOneXFly F1 Pro フラッグシップモデルのOneXFly F1 Pro

 搭載しているプロセッサのRyzen AI 9 HX 370については、「AMDによれば前世代から最大40%性能が上がっており、実際にRyzen Z1 Extreme搭載機と比較したところ、FPSが56から71と約20%パフォーマンスの向上が見られた」と解説した。

最大40%の性能アップ AMDによると、前世代から最大40%性能が上がったという
FPSの比較 FPSの比較により、どれだけパフォーマンスが上がったかが分かる

 山田社長が最も強調していたのは、7型ポータブルゲーミングPCというカテゴリーで初めて搭載したというOLEDパネルの良さについてだ。「OLEDなので黒が締まる。他社の7型ポータブルゲーミングPCと比べても、前モデルと比べても非常に明るい最大800ニトという輝度で、レベルの違いを見るだけで納得してもらえると思う」と述べた。

800ニト 最大800ニトの高輝度に対応する。従来モデルが450ニトだったので大幅な強化だ

 コントローラー部には「非対称デュアルリニアモーター」を内蔵しており、左右で別々の振動を再現するためゲームへの没入感を高めてくれる。

左右で異なる振動 左右のコントローラーで異なる振動を生み出せる

 また、ユーザーから「内蔵バッテリーが膨らんでしまった」という声を受け、新たに「いたわり充電」と「バイパス充電」に対応した。いたわり充電は、OneXConsoleを使うことで最大80%充電に設定できる。バイパス充電は、電源を接続しながらゲームプレイをする際、バッテリーを介さず本体へ給電することで、バッテリーへの負荷を減らすというものだ。

いたわり充電とバイパス充電 いたわり充電とバイパス充電についての説明

 山田社長は、「バイパス充電のおかげで、バッテリーの劣化を気にすることなくデスクトップPCのような使い方もできるようになる」とポータブルゲーミングPCとして以外の活用方法を提案していた。

 なお、これらの機能はBIOS(UEFI)とOneXConsoleのアップデートによって、既存モデルでも利用できるようになる。方法についてはテックワンのサポート記事を参考にしてもらいたい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー