また、日本HPのAI PCについては、Copilot+ PCの要件を満たすモデルに独自のマーク「HP AI Helix」を付与している。DNAのらせん構造をモチーフとしており、「AIのDNAをPCに組み込む」というコンセプトを表す。
今回取り上げた3モデルを含め、上記のロゴがあるモデルには独自のAIアプリとして「HP AI Companion」(テスト時点でβ版)と「Poly Camera Pro」がプリインストールされている。
「HP AI Companion」は、OpenAIが開発した言語モデル「GPT-4o」ベースのAIアシスタントだ。使いやすいよう「Discover」「Analyze」「Perform」3つのセクションに分かれている。
Discoverは、対話型インタフェースでさまざまな質問に答えてくれる。ビジネス用途やAI関連のトピックがあらかじめ用意されているので使い方の参考になる。
またAnalyzeは、PDFなどのドキュメントファイルの要約や比較が行える機能だ。Performは、ハードウェアモニターと連携し、PCの設定最適化やトラブル解決を助けてくれる機能である。
ちなみに、GPT-4oの無料版は回数制限があるが、現在、HP AI Companionは「HPアカウント」の作成/ログインすれば、回数制限なく無料で利用可能だ。高度なAI機能を追加コストなしで活用できる環境を手に入れられるのは魅力だろう。
HP AI Companionと共にプリインストールされるのが、ビデオ会議向けのカメラ効果ソフト「Poly Camera Pro」も見逃せない。これは、Windows 11標準のWindows スタジオエフェクトと同様、処理にNPUを活用するローカルAIアプリだ。
これを利用することで、背景ぼかしやフィルター、フレーミング調整、透かし表示など、凝った効果をリアルタイムで適用できる。Windows スタジオエフェクト同様にNPUを活用するため、CPUやGPUへの負荷を減らして消費電力を削減可能だ。長時間のビデオ会議でも、PCの性能低下やバッテリー持続時間への影響を最小限に抑えられる。IntelやAMDのNPUの本領をいち早く発揮できるのはうれしいところだ。
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