会場に設けられたタッチアンドトライスポットでは、大人のやる気ペンを使い、アプリの挙動を見ることができた。
説明によれば、「通常は5分ほど動かさないとLEDのカラーは変わらないが、今回はデモのため数十倍速に設定しており、30秒ほどで変化が見られるようにしている」とのことだった。
使うには、大人のやる気ペンを適当な筆記具に取り付けてから、本体のボタンを3秒間長押しする。すると、LEDランプが白色に点滅してオンになったことを知らせる。
動かしていないと加速度センサーが反応せず、勉強したという記録も残らないので、思い付くまま用意されたノートに書き続けたところ、1分未満でピンクっぽいものへとLEDランプの色が変化した。やる気パワーがたままったようだ。
そこで用意されたアプリを開き、大人のやる気ペンを接続し、画面が変わったところで大人のやる気ペンを振るとアバターにくっついている植物が成長し、リンゴのようなものを5つ実らせた。やる気パワーの量により、実る個数は異なるとのことだ。
実ったリンゴの数だけスゴロクのコマを進められる。コマに配置されているポット族は誰かのアバターであり、「カードを見る」ボタンをタップすると、そのユーザーのプロフィールやなぜ勉強しているのかなどを見ることができる。
出会ったアバターのカードを集めて、見返すことも可能だ。双方向でのやりとりはできないものの、コレクションとしても楽しめそうだと感じた。
カレンダー機能では、勉強した日とそうでない日が一目瞭然である。担当者によれば、「有料の“金のポット”を販売予定」とのことだ。これは、パーフェクトを目指したものの、やんごとない事情によりしおれてしまった双葉をイキイキとさせるためのものだという。「子供向けでは、親から支持されなかった機能だが、大人向けではぜひ導入してほしいという声が多かった」という。
日々の学習時間や、やる気パワーを可視化するのも良いが、個人的に最も刺さったのは、目標達成時にもらえるスタンプ機能である。もちろん、日々の頑張りがなければ、目標到達はあり得ないのだが、どれだけの目標を達成したかを眺めるのは、実に心地よい。このスタンプをもらうためだけに頑張りたいと思えるほどだ。
なお、学習後にアプリと接続するという説明を受けたが、1時間ほど勉強してからアプリ接続し、「もう少し頑張ろう」と勉強を続けた場合はどのようになるのだろうか。
「大人のやる気ペンを使っている間は、アプリとの接続が切れる」と中井氏が説明してくれた。理由は「筋トレタイマーのように、学習のはじめにスマートフォンを起動するタイプだと、その瞬間にSNSなどの通知が届き、やる気が削がれるという意見があったから。学習中はスマートフォンと切り離した運用をできるように設計した」とのことだ。しゅくだいやる気ペンで培った学習習慣化へのノウハウが詰まった大人のやる気ペンは、毎日使いたいと思わされるデバイスとアプリであった。
現在は、完全無料でアプリを利用できるが、将来的には他の人の学習量などを見て、さらにモチベーションを上げるための「他者とのデータ比較機能」を有料で実装予定だという。価格と時期については「データがある程度整わないと有料化するわけにいかないので、台数が出て、利用者が増え、利用時間もそろったところで行いたい。価格もその時点で決めたい」と中井氏は回答していた。
発表会が終わりに近づいたところで、中井氏は「人生100年時代、と聞くとネガティブな気持ちになりがちだが、『まだ変わるための時間が残っている』とワクワクしてほしい」と語り、次のように締めくくった。
「ヒアリングしていく中で感じたのは、学び続ける人はカッコいい、ということ。人生を変えるという決意をして、それに取り組む、積み上げていく。そういう人たちは年齢に関係なくカッコいい。そういうカッコいい人たちを私たちはこれからもずっと支えていけるような事業をしていきたい」(中井氏)
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