ワコムの板タブ「Intuos Pro」が16年守ったスタイルを捨てて大進化! その実力をプロがチェックしたよ:ある日のペン・ボード・ガジェット(3/5 ページ)

» 2025年03月05日 11時00分 公開
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誤爆しづらくキーボードと相性が良くなったキーとダイヤル

 新Intuos Proでは、上記の16年続いた伝統を破って、上部の中央寄りにキーとダイヤルが配置されました。なぜでしょうか?

 「プロは何だかんだキーボード使う」といえばそりゃそうだなのですが、今回はキーボードとの併用で使いやすいキーとダイヤルを検討したのだそうです。実際に手を添えてみると、従来モデルでは腕が当たったりして誤爆しがちだった横側から離れ、キーボードに添えた手で触りやすい位置に来ています。

Intuos Pro Medium ワコム 板タブ ペンタブレット 新製品プロペン3 Small Medium Large 下側が幅広い「ThinkPad Bluetoothワイヤレス・トラックポイント・キーボード」でなければ、もう少し近くに配置できます

 ダイヤルもタッチホイールからクリック感のある物理ダイヤルに変更され、クリックを感じながら素早く正確に回すことができるようになっています。ダイヤルにはそれぞれ3つまで機能を割り当てられ、中央の丸形ボタンで切り替えて使えます。

Intuos Pro Medium ワコム 板タブ ペンタブレット 新製品プロペン3 Small Medium Large ダイヤル自体に押し込みスイッチは入っていません

 後の実用パートで、もう少し詳しく使用感をチェックします。

板タブ初のプロペン3と新登場の芯素材

 プロペン3はこれまで、「Cintiq Pro」やMovink 13でも見てきましたが、板タブに採用されるのは初めてです。カタログ数値的にはプロペン2に比べてサイドボタンが2個から3個に増えたぐらいの変化ですが、数値に現れない部分が大きく進化しています。

  • 圧倒的なカスタマイズ性
  • 超軽い筆圧から、かなり強い筆圧までの自然な反応
  • 芯のアソビの少なさ
  • 先細の軸と、芯の長さによる良好な視界(板タブでは関係ない)

 などです。

Intuos Pro Medium ワコム 板タブ ペンタブレット 新製品プロペン3 Small Medium Large 一番下がデフォルト状態。その上が、細くカスタマイズしたペンと、付属のカスタマイズパーツです

 また、新Intuos Proでは従来からあった「標準芯」と「フェルト芯」に加えて、「ラバー芯」が登場しています。

Intuos Pro Medium ワコム 板タブ ペンタブレット 新製品プロペン3 Small Medium Large 上から、標準芯/フェルト芯/ラバー芯です。プロペン2と比べて標準芯とフェルト芯の色が逆になっています

 それぞれの芯の感触は、ザッと書くと

  • 標準芯:ややもっちり、滑らかめ
  • フェルト芯:筆圧によってサラサラ感〜ゴリゴリ感
  • ラバー芯:もっちり滑らか、摩擦は大きめ

 といったところで、全体的には旧モデルの紙の感触を目指したような感触よりは、液タブのサラッとした描き心地に寄ってきた感じがします。

 個人的には標準芯が好きですが、フェルト芯はシートのテクスチャが伝わってくる感じがして、好きな人も多そう。ラバー芯は滑らかで強めの摩擦があって、これはこれで引っ張って描くような運筆でのコントロール性が良さそうでした。

 ラバー芯は軽い筆圧でも摩擦があるので、たたくようなタップをしたときのズルっと滑るような動きを防ぎやすいです。UIを忙しく追い回すような用途に適していると思いますし、これがドローイング以外にも使われがちな板タブで追加された理由でもあるでしょう。

 また、無理に紙の描き味を目指さなくなったことからも想像できますが、旧モデルよりも芯の摩耗が軽減されています。従来比1.5〜2倍とのことでしたが、手元で使ってみた限りはそれよりもよく持つように感じました。軽い筆圧で描きやすくなっているからかもしれませんね。

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