さて、そろそろ実用していきましょう。今回は落書きをしたり、いつもの絵で実作業の各工程を試したりして感じたことを書いていきます。
従来モデルは、サイズによって検知エリアのアスペクト比がまちまちな上、ディスプレイのアスペクト比と合わないために、ペンを動かしたときに縦が縮んでしまう問題がありました。新モデルでは全てのサイズで検知エリアのアスペクト比が16:9になったので、多くのPCで問題なく描けるようになっています。
とはいえ、ノートPCのディスプレイは16:10のモデルが増えていますし、3:2のモデルもあります。アスペクト比が合わないPCで描くと、このように歪んでしまいます。
この問題は、設定アプリで「縦横比を保持」をオンにすると直すことができます。この歪みは手描きでは気付けないことが多く、歪んだまま描いて手に変な癖がついても困るので、必ずオンにしておきたいです。
Cintiq ProやMovink 13のレビューでさんざん書いているので、自分としてはしつこい感じになっていますが、やはりプロペン3は良いです。薄くなでるようなストロークにも正確に反応して、思い通りの筆圧ピックアップが、ギュッと押すような強い筆圧まで持続します。
細かい動きにも追従が良く、(自分はあまりそういう使い方はしないですが)素早くて細かい動きでニュアンスを出すような制作スタイルの人も安心して使えると思います。
検知範囲外の余白が小さいのは、ナローベゼルの液タブに慣れている身としても、作業中あまり快適に感じない場面がありました。いくら薄いとはいえ段差は段差ですし、右端を操作しているときは手のひらが段差を踏み外します。幸い、そういう位置はアプリのUIが主なので、ストロークの途中でガクッとこない位置で描くことはできます。
そのあたりにこだわりたい人は、横に何かを敷いたり、1段階大きいモデルを買ってマッピングを狭めて使ったりするのを検討しても良いでしょう。他社の大型板タブを使っているときも、マッピングの位置やサイズを自分の好みにできる余地があるのは意外とメリットだな、と感じていました。
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