筆者のメインスマホはiPhoneです。大抵は一番大きなサイズを選択しており、今は「iPhone 16 Pro Max」を使用しています。
仕事の連絡もたくさんスマホに来ますが、本体サイズが大きいということもあり、文字入力が結構なストレスです。なるべくiPhoneで文字入力はしないようにしています。Microsoft TeamsやSlack、(Facebook)Messengerなど、基本はPCでも使えるサービスの利用が多いので、入力はPCを開いて行うことも多いです。連絡すると返信リレーが始まりがちなので、わざわざPCを開く価値はあると思っています。
ただ、外出時などにもっと身軽な状態で、iPhoneでも快適に返信したいと誰もが考えると思います。筆者も小型のBluetoothキーボードや、小さいスタンドなどを一緒に持ち運び、ちょっとした場所で入力できるようにしたこともあります。
しかし、Bluetooth接続してまでiPhoneでキーボードを使うかというとそんなことはなく、結局は頑張ってソフトウェアキーボードで入力するか、何も考えずにノートPCを持ち運んだ方が楽だ、となってしまいます。
ということで、iPhoneで物理キーボードを使うという考えはなくなったのですが、先日、たまたま良さそうなキーボードを発見しました。ケースと一体型の物理キーボード「Clicks」です。「本当に使えるのか?」と悩みましたが、結局使ってみないと分からないと思い、購入を決断しました。
購入してから1カ月ほど経過しましたが、ずっと装着して使い続けられています。慣れるのに多少時間はかかりましたが、今は物理キーボードがあるのが普通な感覚になってしまいました。
PCと比べるとイマイチな点はありますが、iPhoneとして考えると、ある程度の長文入力も苦にならないくらい手になじみました。高速なフリック入力ができる方には不要かもしれませんが、「物理キーボードが断然快適」という方はぜひとも使ってみていただきたい逸品です。
Clicksは、iPhoneケースと物理キーボードが一体となったケースです。iPhoneの機種ごとにケースが用意されています。現在はiPhone16、15、14シリーズ用が発売されていて、本記事ではiPhone16 Pro Max用のClicksを使用しています。色は飽きがこなさそうな「オニキス」を選択しました。他に「サーフ」「スパイス」が用意されています。
キーボードの接続は、iPhone本体のUSB Type-Cコネクターと接続します。コネクター経由で給電できるので、キーボード側にバッテリーはありません。
Bluetooth接続でもないため、再接続のためのストレスもありません。装着していればいつでも使えるので、この点は非常に利便性が高く、使うためのハードルは相当低いです。
ケース自体の品質にもこだわられているようで、裏地はマイクロファイバーを採用しており安っぽい感じはありません。ケースにバッテリーを載せる必要がないためか、思ったより軽量で、実測で80gでした。
ガラスフィルムを装着したiPhone 16 Pro Maxの重量はトータルで約320gなので、ずっしりと来るのは仕方ないとしても、許容範囲ではないでしょうか。しかし、やや重量バランスが悪くなる点は注意が必要です。
iPhone16シリーズ用はMagSafeにも対応しています。ケース下部にもUSB Type-Cコネクターがあるので、そちらから有線充電することも可能です。充電だけではなくPCとの接続も可能ですが、相性問題などもあるようで、iPhone本体のUSB Type-C端子のように全ては動作しないようです。ご注意ください。
MagSafe充電器も形によっては使えないでしょう。充電のためにケースを外すというのは、手間なのでまずやらないでしょうね。
大きいとはいえ、私としてはズボンのポケットにも今まで通り収まるので特に不便さは感じていません。ポケットに入れて自転車も乗っています。このあたりはiPhoneの持ち運び方によりますので、個人差がありそうです。
ちなみに、このユニークな見た目のせいか、会う人会う人に“変態”と呼ばれます。変わり者であることを楽しめる人には、むしろ褒め言葉かもしれません。私、ガジェッターとしては、全く気になりません。
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