Windows PC版の「Google Play Games」が“PCネイティブ”ゲームをサポート 2025年内に

» 2025年03月17日 18時40分 公開
[井上翔ITmedia]

 米国で3月17日から21日まで(米国太平洋時間)開催される「Game Developers Conference(GDC) 2025」に合わせて、GoogleがAndroid OSやアプリストア「Google Play」「Google Play Games」について幾つかの発表を行った。この記事では、Google Play Gamesの変更点を中心に紹介する。

Google Play GDC 2025に合わせて、Googleがいくつかの発表を行う

変更点1:WindowsネイティブのPCゲームを提供可能に

 現状、Google Play GamesではAndroid OS向けに開発されたゲームを配信している。同プラットフォームで配信されるゲームは、仮想マシン(VM上)で動くAndroid OS上で稼働する。

 モバイルゲームの開発者にとって、この仕組みはプレーヤーの裾野を広げる一助となるが、「PC(Windows)にはPCに最適化したゲームを配信したい」というニーズは満たせない。

 そこでGoogleはPCネイティブのゲームアプリを配信するためのツールを開発し、一部の開発者向けに先行提供していた。今回、GoogleはPCネイティブのゲームを提供する仕組みを2025年内に全開発者に提供することを表明した。

 提供範囲の拡大に伴い、Googleはアプリ内課金を始めとする専用APIを提供する他、モバイル(Android)向けゲームとPC用ゲームを同一の製品ページで提供できる仕組みを提供する。条件付きながらもPC用ゲームを配信する開発者に追加の収益を提供する機会も設ける。

 なお、PCをメインに展開する開発者を意識してか、この仕組みではPC向けゲーム“のみ”を配信することも可能だ。

ネイティブPCゲーム 2025年内にPCネイティブなゲームアプリの配信に対応する。モバイル(Android)版もある場合は、Google Playの同じ製品情報ページ上でPCネイティブ版とモバイル版の両方を配信することもできるようになる見通しだ
一部のタイトル PCネイティブのアプリを配信する仕組みは、既に一部に開発者に提供されており、そこで得られたフィードバックを反映した上で実装するそうだ

変更点2:PCへの配信が「オプトイン」から「オプトアウト」に

 現在、Google Play Gamesでは開発者がGoogleに掲載申請を行う「オプトイン」方式を採用している。Google Playにアプリを掲載できたとしても、PC向け(Google Play Games)に展開するには“もう一手間”かかる格好だ。

 そこでGoogleは今後、Google Playで公開しているゲームアプリを全てGoogle Play Gamesにも展開する。その上で、PC向けに「プレイ可能」「最適化済み」といったバッジを付けてプレイアビリティーのレベルを示すという(参考リンク)。

 開発者は今後、Google Playに公開するゲームタイトルをPC向けに配信したくない場合は「オプトアウト」(公開除外)の手続きをする必要がある。

掲載 Google Playに公開されるゲームタイトルは、原則としてGoogle Play Gamesにも展開される

変更点3:AMD製CPUのサポート拡大

 従来のGoogle Play Gamesは、基本的にIntel製CPUを搭載するWindows PCを前提としており、一部のタイトルはIntel製CPUでないと正常に動作しないこともあった。

 しかし、最近はコンシューマー向けを中心にAMD製CPUを搭載するPCも普及している。そこでGoogleはAMD製CPUのサポートの拡大を進めることを明らかにした。今後はAMD製CPUでも動作するタイトルが増える見通しだ。

 加えて、PCメーカーと協力してGoogle Play Gamesのアイコンをプリインストールする取り組みを進める他、「Google Play ポイント」をGoogle Play Gamesから直接使えるようにするなどプレーヤーの利便性を高める取り組みも進める。

直接使えるポイント Google Play ポイントをGoogle Play Gamesから直接使える仕組みも導入する

変更点4:Vulkanが公式APIに

 従来、Android OSではゲームの描画APIとして「OpenGL ES」を正式サポートしていた。昨今のゲームグラフィックスの高度化を受けて、3月14日(米国太平洋時間)からVulkan」も正式APIとして加わることになった。

 Android OS自体は既にVlukanをサポートしており、今回の正式API化によってVulkanのより高度な機能を使いやすくなるという。ただし、VulkanのAPIを“どこまで”使えるかは、OSのバージョンやグラフィックスドライバなど、端末のシステムソフトウェアにも依存する。Googleによると、「Android 16」以降では全てのグラフィックス処理をVulkanで処理する端末が増える見通しとのことだ。

ゲームタイトル 一部のAndroid向けゲームタイトルでは、Vulkan APIを使うことで描画品質が向上するという。ただし、端末のハードウェアだけでなくソフトウェアに依存する部分もあるため、効果があるかどうかは環境次第ということになる

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