続いて機能面を見ていこう。本製品は、上位モデルのRing Battery Doorbell Plusと同様、上下に150度という広い視野角が特徴だ。こうしたことから、ドアベルの足元に置かれた荷物なども画面の片隅に捉えることができる。
これは玄関への置き配を利用する機会が多い人にとっては、またとない機能だ。特にマンションでの利用の場合は、通路の邪魔にならないように、荷物をドアや壁面にギリギリまで寄せて置くことが多いので、この機能は実用性が高い。
ところが、実際に試してみると、画面の視野角はRing Battery Doorbell Plusよりもわずかに狭いようだ。以前のレビューと同じ高さ、同じ配置で同じサイズの荷物を置いたところ、Ring Battery Doorbell Plusではきちんと端が見えていたのが、本製品ではギリギリ映らない。壁に封筒を立て掛けるような置き方だとあきらめがつくが、奥行き300mm程度の荷物も映らないのは困りものだ。
ちなみに、この画角の広さを生かした荷物の通知機能「荷物アラート」は、モーションを検知したタイミングで荷物検知ゾーンに荷物が置かれているかを判定し、通知を行うとされている。配達員がドアベルの前に立つ→モーション検知が反応→荷物が置かれていれば「荷物アラート」、そうでなければ「人物アラート」になるという流れだ。
つまり荷物がカメラから見えなくとも、少なくとも人物アラートは届くので、タグ付けの不正確ささえ許容すれば、荷物が届いたことは知ることができる。とはいえアラートが届いてライブ映像を見た時、カメラから荷物が見えないのはやはり不便だ。置き配での配達状況を確認したいのであれば、上位モデルのRing Battery Doorbell Plusの方がベターかもしれない。
ヘルプページより。荷物を検知すると通知が発信される他、タイムラインでも確認できるようになると記されている(左)。荷物アラートを受信するには荷物の寸法が「25cm以上」あれば、確実性が高い旨が記されている(中央)。モーション検知時に荷物検知ゾーンに箱が置かれていれば通知が発信されるとある。そのため、カメラに映らない場合は発信されない可能性が高い(右)
モーション検知ゾーンの設定中。通常のゾーンと、荷物検知ゾーンは別に設定できる(左)。録画およびアラート送信の対象は個別に設定可能だ。ここでは人物と荷物それぞれに設定している(中央)。感度もスライダーで調整できるが、そもそもカメラの視界に入らなければ意味がない(右)
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