本製品は24.5(直径)×5(高さ)mmサイズのコイン形リチウム電池「CR2450」で駆動する。Xiaomiの乾電池駆動製品の多くは乾電池を別売としていることが多いのだが、本製品にはCR2450電池が1つ付属する。
付属のCR2450電池は本体に装着済みで、ボタン電池をあらかじめ組み込んだ多くの製品と同じく保護フィルムを引き抜くと電源が入る仕組みだ。電池は本体の背面(裏ぶた)を外せば交換できる。
公称スペックでは、ボタン電池はスタンバイ(スマホとの通信を行わない)状態で最長1.5年駆動するとされている。スマホと通信する場合は消費電力が増えると思われるが、高頻度で交換することはないだろうと思われる、
付属のボタン電池は本体に装着済みで、青色のフィルムで絶縁されている。フィルムは本体からはみ出た部分を引っ張れば取り外せるが、うまく外れない時は裏ぶたを取ってからボタン電池を少し持ち上げて引き抜けばいいXiaomi スマート温湿度計 3の温度計は標準で摂氏(度C)表示となるが、アプリで設定すると華氏(度F)表示にも対応できる。計測できる範囲(摂氏)は0度から60度となっており、氷点下(0度以下)の計測は対応していない。湿度は0%〜99%の範囲で計測可能だ。
ディスプレイは大きな表示が1カ所、小さな表示が3カ所(+快適度/Bluetoothインジケーター)という構成で、大きな表示は側面ボタンの操作で「温度」「湿度」「時刻」を切り替えられる。
快適度は温度と湿度から計算され、顔文字で右上に表示される。海外メーカーの製品ではあるが、顔文字のデザインは日本でもなじみの深いものとなっているので、安心だ。
設置は据え置きあるいは壁面を想定しており、据え置き用のスタンドと壁面設置用の粘着剤が付属する。設置高は床から2mが推奨されている。
温湿度センサーは本体上部の中央にある。本体の上部と背面には通気孔が設けられているので、設置の際はふさがないように気を付けたい。
Xiaomi スマート温湿度計 3をより活用するには、「Xiaomi Home」というスマートフォンアプリが必要だ。このアプリはXiaomiのスマートホームデバイス全般を設定/管理するためのアプリでAndroid版はもちろん、iOS/iPadOS版もある。
日本でも販売されているので、アプリの説明は日本語化されている……と思いきや、Android版(Google Play)の説明は英語で、iOS/iPadOS(App Store)版の説明に至っては中国語なのでちょっと気になってしまう。
ただ、アプリをインストールしてしまえば、表示は基本的に日本語で表示される。とはいうものの、Android向けアプリは日本語されていない部分が点在する(iOS版アプリは主要な画面は全て日本語化されている)。
日本でより広い普及を考える場合は、アプリの説明だけでなくアプリ自体もきちんとローカライズした方が良いように思う。
アプリの利用には「Xiaomiアカウント」が必要となる。Android版アプリの場合は「Googleアカウント」を使ったXiaomiアカウントの作成(または既存アカウントとのひも付け)にも対応しているため、アカウント登録を簡素化したい場合はひも付けても良いだろう。
アプリの初期起動画面。Android版では所々に日本語化されていない所があった他、地域設定でなぜか「シンガポール」が推奨されていた。一応、手動で「日本」を選択すれば問題はない(iOS/iPadOS版ではきちんと日本語化され、地域設定も「日本」が推奨された)セットアップをする際は、スマート温湿度計のBluetoothをオンにした上でアプリのトップ画面で「+」をタップし、画面の指示に従って進めよう。
本製品は、Xiaomi Homeアプリをインストールしたスマホと“1対1”でセットアップすることも可能で、ペアリングを完了するとアプリ上で本製品の温度/湿度データを取得できるようになる。
しかしXiaomiでは、「Bluetooth Meshゲートウェイ」を介した利用を推奨している。Bluetooth Meshゲートウェイは、Xiaomi独自のBluetoothスマートデバイスのハブとなる機能で、同社製のスマートスピーカーやWi-Fi(無線LAN)ルーターの一部に搭載されている。
本製品の場合、Bluetooth Meshゲートウェイを介して接続すると温度/湿度の外出先からの確認や、他のXiaomi製スマートデバイスの連動制御機能が使えるようになる。
Xiaomi スマート温湿度計 3は、Xiaomi Homeアプリを導入したスマホと“1対1”でも使えるが、全ての機能を使うにはBluetooth Meshゲートウェイ対応デバイスを介して接続する必要がある「単体でも大きな画面で使える温湿度計」として導入したXiaomi スマート温湿度計 3だが、ひとまず当初想定していた役割は十分に果たしている。
とはいえ、本製品のポテンシャルを引き出すには、Bluetooth Meshゲートウェイに接続する必要がある。たまたま、筆者は本製品とセットでBluetooth Meshゲートウェイに対応するWi-Fiルーターを購入している。このルーターをレビューする際に、本製品と組み合わせた際の所感をお伝えできればと思っている。
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