最後にベンチマークテストの結果を掲載する。myHPユーティリティーで選べる「パフォーマンス」、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」で計測している。
結果は、同じCore Ultra 7 258Vを搭載するVivobook S 14 S5406SA(約1.3kg)とほぼ同等のスコアをマークした。約1.19kgの軽量なフォームファクターでもCPUの性能をしっかりと引き出していることが分かる。
Luna Lake(Core Ultra 200Vシリーズ)搭載モデルはバッテリー駆動時間も優秀な傾向にあるが、本製品もPCMark 10/Modern Office Battery Lifeで実測したバッテリー駆動時間は15時間23分と十分に長い。
動作音は内蔵GPU搭載の薄型軽量PCとしては標準的で、myHPユーティリティーでSmartSenseにすれば、より静かな稼働も可能だ。高負荷時でもパームレストは低い温度に保たれるなど発熱もうまく処理できている。
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeの結果。システム制御は「SmartSense」、Windows 11の電源設定は「バランス」、画面輝度最大で実施。バッテリー残量100%から3%まで15時間23分駆動したここまで見てきたように、HP EliteBook X G1i 14 AI PCは、薄型軽量で頑丈なボディーと高いパフォーマンス、バッテリー駆動時間を両立しており、接続性や入力環境などの装備、静音性や発熱の処理など使い勝手まで隙のない仕上がりだ。
さらに、サステナビリティ、NPUを有効に活用できるローカルAIアプリ、セキュリティやプライバシーといったビジネスの現場でのトレンド要素への積極的なコミットメントは日本HPの独自性、本製品ならではの特徴といえるだろう。
最先端のAI PCにして最先端のビジネスモバイルPCであり、一歩先行く体験ができるPCに仕上がっている。
なお、同社直販サイトでは、49%オフのキャンペーンを展開中だ。評価機と同等構成のキャンペーンモデル(BC4P8AT、Ultra7/32GB/512S)の直販価格は、24万6620円(税込)。Core Ultra 5 228V搭載のキャンペーンモデル(BC4P4AT、Ultra5/32GB/512S)は22万6600円とさらに買いやすい価格になっている。内容を考えるとかなりのお買い得なので、身軽に持ち運んで使えるビジネスPCの導入、リプレースを考えている方は要注目の製品だろう。
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