Intelは5月19日、AIの推論などに適したプロフェッショナル向けGPUの新モデル「Intel Arc Pro Bシリーズ」を発表した。6月にパートナー企業向けの提供を開始し、7月には一般販売を始める。
発表されたIntel Arc Pro B50およびB60は、Xe2アーキテクチャをベースに開発され、Intel Xeマトリクス・エクステンション(インテル XMX)AIコアと高度なレイトレーシング・ユニットを搭載している。
Intel Arc Pro B60 GPUが搭載する24GBのメモリ(GDDR6)は、456GB/秒のメモリ帯域幅を実現している。さらに20のXeコアと160のXMXエンジンを備え、197のピークTOPSを達成している。消費電力は120〜200Wと、性能と効率性のバランスを追求した設計となっているようだ。
Intel Arc Pro B50 GPUが搭載するメモリ(GDDR6)は16GBで、メモリ帯域幅は224GB/秒となっている。16のXeコアと170のピークTOPSを備え、70Wの低消費電力設計を採用している。
Intel Arc Pro B60 GPUは、6月にASRock、GUNNIR、Lanner、MAXSUN、ONIX、Senao、SPARKLEといったパートナー企業にサンプル提供が開始される。Intel Arc Pro B50 GPUは7月に一般販売を始める。
さらにIntelはAI戦略の強化として、PCIeおよびラックスケールに対応する「Intel Gaudi 3アクセラレーター」を発表した。LlamaなどのAIモデルを使用する際に、既存のサーバやデータセンター環境への導入が容易になる。
また、Intelプロセッサを搭載したAI PC上でAIエージェントをローカル構築、実行できるオープンソフトウェアのフレームワーク「Intel AIアシスタント・ビルダー」のパブリックβ版の提供をGitHubで開始している。
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