「COMPUTEX TAIPEI 2025の開催中は“待ち”の空気が漂いますね」とは、某ショップのベテラン店員さんのコメントだ。
例年、COMPUTEX TAIPEIの開催中(2025年は5月20〜23日)はPCパーツの新製品が控えめになり、話題の中心が海を越えがちになる。しかし、2025年は別の角度から売り場に注目が集まっている。これまで慢性的に供給不足だった複数のパーツが、比較的安定して入荷しているためだ。
とりわけ今週末に目立っているのは、AMDの人気CPUシリーズ「Ryzen 9 X3D」だ。2025年3月の登場以来、長らく品薄が続いている「Ryzen 9 9950X3D」や「Ryzen 9 9900X3D」、2024年11月発売の「Ryzen 7 9800X3D」などの在庫が復活しているショップが複数ある。
TSUKUMO eX.は「潤沢……ではないですが、まとまった数量が入荷しました。待っていた人が多いシリーズだけに、週末に満を持して来店する方も少なくないと思います」と話していた。週末時点で9950X3Dが再び売り切れとなっているショップもあるが、街全体では在庫が見つかる状況だ。
また、GeForce RTX 5090を搭載したグラフィックスカードを通常販売するショップもじわじわと増えている。ドスパラ秋葉原本店は「型番指定だと厳しいですが、GPU単位でいえばそれなりに在庫がある状況です。だいぶ供給が安定してきて、ほしい人に届けられるようになってきたんじゃないかと思いますね」という。
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