各社から「GeForce RTX 5060」搭載グラボが登場 フルHDターゲットで5万5800円から ノートPC向け5060 Laptop GPUも COMPUTEX TAIPEI 2025

» 2025年05月24日 08時00分 公開
[井上翔ITmedia]
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 NVIDIAのデスクトップ向け新型エントリーGPU「GeForce RTX 5060」を搭載するグラフィックスカードが、5月20日(日本時間)に発売された。同社による想定価格は「5万5800円から」となっているが、実売ではこれを数百円下回る価格で販売されているケースもある。

 5月23日(台湾時間)に閉幕した「COMPUTEX TAIPEI 2025」では、主要なパートナー企業のブースやNVIDIAが会期に合わせて開催したイベント「NVIDIA GTC TAIPEI 2025」において同GPUを搭載するグラフィックスカードが展示された。

概要 米国時間の5月19日、日本時間の5月20日に「GeForce RTX 5060」搭載グラフィックスカードと、「GeForce RTX 5060 Laptop GPU」搭載ノートPCが発売された

GeForce RTX 5060の概要

 GeForce RTX 5060は、現時点におけるデスクトップPC向け「GeForce RTX 50シリーズ」のエントリーモデルだ。1080p(フルHD/1920×1080ピクセル)のゲーミングをターゲットにしており、主なスペック(定格仕様)は以下の通りとなる。

  • CUDAコア:3840基
  • Tensorコア(ピーク処理性能):614 AI TOPS
  • RTコア(ピーク処理性能):58TFLOPS
  • 動作クロック:2.28GHz〜2.5GHz
  • グラフィックスメモリ:8GB(GDDR7/128bit)
  • 動画エンコーダー:1基(第9世代)
  • 動画デコーダー:1基(第6世代)
  • 接続バス:PCI Express 5.0 x8(PCI Express 4.0互換)
  • 消費電力:145W(推奨電源容量:550W)
手頃でもDLSSを使えば快適 Ryzen 7 9800X3Dを搭載するシステムにおいて、DLSS(Deep Learning Super Sampling)を適用して1080p/最高品質でプレイした際の平均フレームレート。超重量級タイトルでも100fps以上を記録しているがフレーム生成をゲームタイトルごとの最大値で適用していることには注意したい
カード NVIDIA GTC TAIPEI 2025で展示されていたGeForce RTX 5060搭載グラフィックスカード。なお、このGPUにはNVIDIAの自社設計カード「Founders Edition」は用意されておらず、全てパートナー企業が設計したカードとなる
MSI GeForce RTX 5060搭載グラフィックスカードは、パートナー企業のブースでも展示されていた(写真はMSIの「GeForce RTX 5060 8G VENTUS 2X OC」)

GeForce RTX 5060 Laptop GPUの概要

 GeForce RTX 5060 Laptop GPUは、現時点におけるノートPC向け「GeForce RTX 50 Laptop GPUシリーズ」のエントリーモデルだ。こちらも1080pのゲーミングをターゲットにしており、主なスペック(定格仕様)は以下の通りとなる。

  • CUDAコア:3328基
  • Tensorコア(ピーク処理性能):552 AI TOPS
  • 動作クロック:1.455GHz〜2.497GHz
  • グラフィックスメモリ:8GB(GDDR7/128bit)
  • 動画エンコーダー:1基(第9世代)
  • 動画デコーダー:1基(第6世代)
  • 接続バス:PCI Express 5.0 x8(PCI Express 4.0互換)
  • TDP(熱設計電力):45〜100W
GeForce RTX 5060 Laptop GPU GeForce RTX 5060 Laptop GPUを搭載するノートPCは、最薄部が約14.9mmのスリムモデルもある
ASUS ASUSTeK Computer(ASUS)のゲーミングノートPC「TUF Gaming A14」が2台並んでいる。左が先代の「GeForce RTX 4060 Laptop GPU」、右はGeForce RTX 5060 Laptop GPUを搭載している構成で、外部GPU以外のハードウェア構成はほぼ同じで、どちらも「DOOM: The Dark Age」を実行中なのだが……
フレームレート生成 DLSSの対応バージョンの違いで(「マルチフレーム生成」が使えるかどうかで)フレームレートに大きな差が生じている

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