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Let's noteとは何か? を問い詰めて磨きをかけた新モデル「SC」と「FC」登場 情シスも安心の仕掛けとは(2/4 ページ)

» 2025年05月29日 15時00分 公開
[長浜和也ITmedia]

76cmにアップした落下試験と側面強化構造

 「より一層研ぎ澄ませた」という頑丈/軽量/長時間の具体的な内容については、パナソニック コネクト モバイルソリューション事業部共通技術統括部 プロジェクトマネジメント部プロジェクトマネージャーの田中慎太郎氏が説明した。

Let's note レッツノート モバイルPC 12.4型 14型 SC QR FC ノートPC パナソニック コネクト パナソニック コネクト モバイルソリューション事業部共通技術統括部 プロジェクトマネジメント部プロジェクトマネージャー 田中慎太郎氏

 Let's noteの新モデルでは、デザイン面では前モデルのSRシリーズを踏襲しながらも、内部構造を全面的に刷新した。「頑丈性」の強化では、コロナ禍明け以降にモバイルPCの利用環境が大きく変化し、出社や外出先での使用中に本体落下よるトラブルが顕著に増加したユーザーの状況に応えるべく、「新たな(頑丈の)領域へ進化すべく」(田中氏)根本から見直したという。

Let's note レッツノート モバイルPC 12.4型 14型 SC QR FC ノートPC パナソニック コネクト 人為的なトラブルで起きる障害を、従来から頑丈性で耐えてきた。SCとFCは従来を超える頑丈性でユーザーのさらなる要望に応えていく

 その具体的な取り組みの1つが、MIL規格の「MIL-STD-810H」準拠に加えて独自の頑丈性評価の導入だ。特に注力したのは、動作状態で76cmの高さから26方向の落下に耐えることを前提にした耐衝撃試験基準の強化となる。

 これは、机の上や手に持った状態からの落下という日常的なアクシデントを想定したものだという。

Let's note レッツノート モバイルPC 12.4型 14型 SC QR FC ノートPC パナソニック コネクト 動作状態落下試験の高さは、従来の30cmから76cmにアップした

 構造面では、液晶パネルの保護方法を強化した。従来のSRシリーズでは、LCDモジュールの四隅にダンパーを設けることで衝撃を吸収していたが、新モデルでは保護範囲を側面全体に拡大した。ボディー側面に沿って配置されたダンパーを含めた新構造により、弱点となりがちだった側面衝撃への耐性が大幅に強化されたという。

Let's note レッツノート モバイルPC 12.4型 14型 SC QR FC ノートPC パナソニック コネクト 液晶パネルを守るダンパーは、これまでの四隅から側面全体を覆う方式に変更された
Let's note レッツノート モバイルPC 12.4型 14型 SC QR FC ノートPC パナソニック コネクト 天面との接合部分も、より軽量かつ剛性の高い形状に変更している

 さらに、本体重量を増やすことなく高い剛性を実現するため、数値解析シミュレーションを徹底的に活用する落下試験体制を構築したことで、ボディーの厚みを増やすことなく、強度を最大限に引き出す設計が可能となった。シミュレーションでは、各部品のレイアウトやボディーの形状、ビスの締め付け位置に至るまで最適化できたとしている。

Let's note レッツノート モバイルPC 12.4型 14型 SC QR FC ノートPC パナソニック コネクト 数値解析シミュレーションを重ねて最適化されたSCシリーズのネジ穴の位置

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