「より一層研ぎ澄ませた」という頑丈/軽量/長時間の具体的な内容については、パナソニック コネクト モバイルソリューション事業部共通技術統括部 プロジェクトマネジメント部プロジェクトマネージャーの田中慎太郎氏が説明した。
Let's noteの新モデルでは、デザイン面では前モデルのSRシリーズを踏襲しながらも、内部構造を全面的に刷新した。「頑丈性」の強化では、コロナ禍明け以降にモバイルPCの利用環境が大きく変化し、出社や外出先での使用中に本体落下よるトラブルが顕著に増加したユーザーの状況に応えるべく、「新たな(頑丈の)領域へ進化すべく」(田中氏)根本から見直したという。
その具体的な取り組みの1つが、MIL規格の「MIL-STD-810H」準拠に加えて独自の頑丈性評価の導入だ。特に注力したのは、動作状態で76cmの高さから26方向の落下に耐えることを前提にした耐衝撃試験基準の強化となる。
これは、机の上や手に持った状態からの落下という日常的なアクシデントを想定したものだという。
構造面では、液晶パネルの保護方法を強化した。従来のSRシリーズでは、LCDモジュールの四隅にダンパーを設けることで衝撃を吸収していたが、新モデルでは保護範囲を側面全体に拡大した。ボディー側面に沿って配置されたダンパーを含めた新構造により、弱点となりがちだった側面衝撃への耐性が大幅に強化されたという。
さらに、本体重量を増やすことなく高い剛性を実現するため、数値解析シミュレーションを徹底的に活用する落下試験体制を構築したことで、ボディーの厚みを増やすことなく、強度を最大限に引き出す設計が可能となった。シミュレーションでは、各部品のレイアウトやボディーの形状、ビスの締め付け位置に至るまで最適化できたとしている。
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