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Let's noteとは何か? を問い詰めて磨きをかけた新モデル「SC」と「FC」登場 情シスも安心の仕掛けとは(4/4 ページ)

» 2025年05月29日 15時00分 公開
[長浜和也ITmedia]
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SCとFCの「互換性」がもたらす導入効果

 SC(12.4型)とFC(14型)という異なるディスプレイサイズでラインアップを展開する今回の新モデルだが、その“中身”は多くの部分で共通化されている。

 田中氏が訴求するのは「IT管理者の工数削減」という観点だ。特にIT管理部門においては、機種が異なることで発生する機器評価やソフトウェア設定、導入後の運用負荷が課題となっている。SCとFCではディスプレイサイズに関わる部品以外を全て共通化しているとする。マザーボードやシステムボードはもちろん、ドライバやファームウェアといったソフトウェア類までも統一しているという。

Let's note レッツノート モバイルPC 12.4型 14型 SC QR FC ノートPC パナソニック コネクト 基板を共有化したSCシリーズ(左)とFCシリーズ(右)の内部レイアウト

 このおかげで、SCとFCのいずれかを評価すれば、もう一方のモデルもそのまま展開できるとしている。導入初期における設定工数の削減だけでなく、運用中のメンテナンスやアップデート管理の手間を大幅に軽減できる。パナソニック コネクトの試算によれば、互換性のないモデルを導入した場合と比べて、導入時に2人日、運用時には年間で4.75人日のコスト削減が可能になるそうだ。

Let's note レッツノート モバイルPC 12.4型 14型 SC QR FC ノートPC パナソニック コネクト パナソニック コネクトが主張する互換性の影響で削減できる工数
Let's note レッツノート モバイルPC 12.4型 14型 SC QR FC ノートPC パナソニック コネクト SCシリーズとFCシリーズの出荷開始が3カ月程度異なることに対して、同社は「従来の1年間の相違と比べたらほぼ同時期」との見解を示している

 外観は「好評のSRのデザインを継承した上で、Let's noteのアイデンティティーを先鋭化させた」(田中氏)と説明する。ホイールパッドはサイズを大型化しカーソル操作のしやすさを向上させ、キーボードでは新たにグレーのカラーリングを採用して本体との一体感を増している。

 SCとFCでは、パッケージも小型化された。これは単なる製作コスト削減にとどまらず、輸送効率を上げることでCO2排出量の削減にもつなげている。環境への取り組みが評価される法人ユーザーにとって、このような取り組みは選定理由の1つにもなりうる。時代の流れを反映させた取り組みといえるだろう。

Let's note レッツノート モバイルPC 12.4型 14型 SC QR FC ノートPC パナソニック コネクト 手前がSCシリーズ、奥がFCシリーズの梱包材。内容は全く同じ。サイズの違いは「折り方」で対処している。ちなみに奥に立てているのは左がSC&FCシリーズ用で右がSRシリーズ用。幅が異なるのが分かる
Let's note レッツノート モバイルPC 12.4型 14型 SC QR FC ノートPC パナソニック コネクト 新モデルは個人向け/法人向け共に6月から順次投入される
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