SC(12.4型)とFC(14型)という異なるディスプレイサイズでラインアップを展開する今回の新モデルだが、その“中身”は多くの部分で共通化されている。
田中氏が訴求するのは「IT管理者の工数削減」という観点だ。特にIT管理部門においては、機種が異なることで発生する機器評価やソフトウェア設定、導入後の運用負荷が課題となっている。SCとFCではディスプレイサイズに関わる部品以外を全て共通化しているとする。マザーボードやシステムボードはもちろん、ドライバやファームウェアといったソフトウェア類までも統一しているという。
このおかげで、SCとFCのいずれかを評価すれば、もう一方のモデルもそのまま展開できるとしている。導入初期における設定工数の削減だけでなく、運用中のメンテナンスやアップデート管理の手間を大幅に軽減できる。パナソニック コネクトの試算によれば、互換性のないモデルを導入した場合と比べて、導入時に2人日、運用時には年間で4.75人日のコスト削減が可能になるそうだ。
外観は「好評のSRのデザインを継承した上で、Let's noteのアイデンティティーを先鋭化させた」(田中氏)と説明する。ホイールパッドはサイズを大型化しカーソル操作のしやすさを向上させ、キーボードでは新たにグレーのカラーリングを採用して本体との一体感を増している。
SCとFCでは、パッケージも小型化された。これは単なる製作コスト削減にとどまらず、輸送効率を上げることでCO2排出量の削減にもつなげている。環境への取り組みが評価される法人ユーザーにとって、このような取り組みは選定理由の1つにもなりうる。時代の流れを反映させた取り組みといえるだろう。
パナソニック コネクト、Core Ultra(シリーズ2)を搭載した12.4型モバイルノート「SC」を発表
Core Ultra搭載の「Let's note FV5」を徹底検証 プレミアムモバイルの実力は?
約1kgで12.4型の2in1 PC「Let's note QR4」は高い完成度のモバイルPCだった
Core UltraになったタフネスPC「TOUGHBOOK FZ-G2N」の実機をアレコレ試して分かったこと
パナソニックの頑丈PC「TOUGHBOOK」に新モデル追加Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.