CPUはIntelのCore Ultra 9 285H(開発コード名:Arrow Lake-H)を搭載する。性能優先のPコアが6基、電力効率優先のEコアが8基、より省電力なLP Eコアが2基の合計16コア16スレッドで、最大周波数はPコアが5.4GHz、Eコアが4.5GHz、LP Eコアが2.5GHzである。77TOPSの内蔵GPU(Arc Graphics 140T)と、13TOPSのNPU(Intel AI Boost)も統合されている。
メインメモリは標準で64GBと大容量だ。Core Ultra 200Vシリーズ(開発コード名:Luna Lake)と異なり、メインメモリはCPUパッケージで統合ではなく、LPDDR5X-7466をメインボードへオンボード実装している。SO-DIMMソケットは用意されていない。
ストレージはM.2ソケットでの実装だ。PCI Express 4.0 x4対応の2TB SSDを標準搭載している。
外部GPUとして、NVIDIA GeForce RTX 5090 Laptop GPUを搭載する。ノートPC向けでは現行最強のGPUであり、描画エンジンのCUDAコアは1万496基、グラフィックスメモリは24GBのGDDR7 SDRAMを搭載している。
AIパフォーマンスは1824TOPSに達し、メディアエンコーダーもトリプル搭載するなど非常に強力な仕様だ。
ただ、本製品のTGP(Total Graphics Power)は120W(後述するNVIDIAのユーティリティーでは130W表記)に設定されている。NVIDIA公式のTGP(90〜150W)の上限には及ばないため、パフォーマンスがフルに発揮できないかもしれないが、薄型フォームファクターでの放熱能力、動作音などを考慮した結果だろう。
ちなみに、先日レビューしたRTX 5090 Laptop GPU搭載機の「ROG Strix SCAR 18 G835」は、TGPが175Wだった。
先代機やROG Strix SCAR 18 G835同様、MUXスイッチも搭載している。通常は、アプリの利用状況によってCPU内蔵GPU(Arc Graphics 140T)とNVIDIA GPUを切り替えてバッテリー駆動時間などを最適化するが、Armoury CrateユーティリティーでGPUモードをUltimateにすることで、パフォーマンスを重視してNVIDIA GPUのみを利用できるようになる。
ノートPC向けのNVIDIA GPUは、標準ではCPU内蔵GPUと状況に応じて併用されるが、Armoury Crateユーティリティーで「Ultimate」を選ぶことで、NVIDIA GPUのみを常時利用できるようになるCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.