定番を目指すPC「VAIO F14/F16」「VAIO Pro BK/BM」がモデルチェンジ 軽量化+USB Type-C端子増設で利便性アップ

» 2025年06月03日 10時00分 公開
[井上翔,ITmedia]

 VAIOは6月3日、個人向けノートPC「VAIO F14」「VAIO F16」と、法人向けノートPC「VAIO Pro BK」「VAIO Pro BM」の新モデルを発表した。VAIOストア(個人/法人)およびソニーショップ(個人)におけるカスタマイズ(CTO)モデルは同日から受注を開始しており、6月10日に出荷を開始する。CTOモデルの最小構成価格は以下の通りだ。

  • VAIO F14:14万1800円(VAIOストア販売分は3年保証付き)
  • VAIO F16:14万6800円(VAIOストア販売分は3年保証付き)

 個人向けモデルは、主要な家電量販店でも6月10日に固定構成で発売される。想定価格はVAIO F14が19万9800円、VAIO F16が20万9800円だ。

新モデル 新しいVAIO F16のサテンゴールド(左)と、新しいVAIO F14のネイビーブルー(右)

新モデルの概要

 VAIO F14/F16とVAIO Pro BK/BMは、初代モデルが2023年3月に発表された。「新しい定番PC」と銘打って、従来のVAIOノートPCよりも価格を抑えつつ、高い品質を維持したことが特徴だ。

 今回の新モデルはその特徴を引き継ぎつつ、「CPUの変更」「USB Type-C端子の増設」「マイクのノイズキャンセリング機能の向上」といった機能強化を図っている。また、VAIO F14/Pro BKについては「約110gの軽量化」「モバイルノート向け特別品質試験への合格」を果たし、VAIO F16については「フルサイズのSDメモリーカードスロットの搭載」「「より高解像度の液晶ディスプレイの追加(CTOモデルのみ)」という変更が施されている。

 ボディーカラーは、個人向けモデルがネイビーブルー/サテンゴールド/サテンシルバー(新色)の3種類、法人向けモデルがダークメタルグレーの1種類となる。

F14 VAIO F14は、従来モデル比で約110g軽量化した上で、より厳しい「モバイルノート向け特別品質試験」に合格している(左からネイビーブルー、サテンゴールド、サテンシルバー)
F16 VAIO F16については、より大きな画面を備えるメリットを生かすべくフルスロットのSDメモリーカードを備えた。CTOモデルについては、より高い解像度の液晶パネルを選べるようになった(左からサテンシルバー、サテンゴールド、ネイビーブルー)
新色 新色のサテンシルバーは、従来モデルの「ウォームホワイト」を置き換える形で新色として加わった。「フォーマルな場面でも利用しやすい」ことを重視して用意したという
基板 先代と同様に、VAIO F14/F16とVAIO Pro BK/BMはメイン基板(マザーボード)やバッテリー、冷却ファンなど主要コンポーネントを共有している。今回は、先行して新モデルに移行した13.3型の「VAIO S13」「VAIO Pro PG」とも主要コンポーネントを共有しており、一層のコスト最適化を図っている(写真は左からVAIO F16、VAIO F14、VAIO S13の底面)

 CPUは「Coreプロセッサ(シリーズ1)」で、個人向けの量販店モデルはCore 5 120U(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド)を搭載している。CTOモデルについては以下の選択肢から選択可能で、受注生産となるが「第13世代Coreプロセッサ」「Coreプロセッサ(シリーズ2)」の選択肢も用意されている。

  • 個人向け/法人向け共通
    • Core 3 100U(Pコア2基4スレッド+Eコア4基4スレッド)
    • Core 5 120U
    • Core 7 150U(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド、※1)
      • 「8GBメモリ」は選択不可
      • 「32GBメモリ」「1TB SSD」「高解像度パネル(F16のみ)」を選択可
  • 法人向けのみ(法人窓口での受注生産)
    • Core i5-1345U(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド)
    • Core 5 220U(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド)
    • Core 7 220U(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド)
      • 「8GBメモリ」は選択不可
      • 「32GBメモリ」「1TB SSD」を選択可

 法人向けモデルについては、独立したTPMチップを搭載している(個人向けモデルはCPUに統合されたTPMを利用)。

(※1)Core 7 150U搭載構成は受注開始時期未定(同CPUのみ選択できるCTOオプションも同様)

 メモリはLPDDR5X規格で、個人向けの量販店モデルは16GBを備える。CTOモデルではより少ない8GB(Core 7構成を除く)、またはより多い32GB(Core 7構成のみ)も選択可能だ。

 ストレージはPCI Express 4.0接続のSSD(自己暗号化機能付き)で、個人向けの量販店モデルは512GBのモジュールを搭載している。CTOモデルではより少ない256GBや、より多い1TB(Core 7構成のみ)も選べる。

 ディスプレイは液晶で、解像度は1920×1200ピクセル(アスペクト比16:10)となる。ただし、VAIO F16のCTOモデルでCore 7を選択すると、2560×1400ピクセルのパネルに変更することが可能だ。

 Webカメラは、HD(1280×720ピクセル)撮影と顔認証に対応する約92万画素センサーを搭載している。指紋センサーは電源ボタンと一体化されているが、個人向けモデルは全構成に標準搭載されるものの、法人向けモデルはPro BKのみ標準搭載となる(Pro BMには非搭載)。

 内蔵マイクは2基から3基に増強されており、AI(人工知能)ベースのノイズキャンセル機能の精度が高まった。キーボードはキートップに施す印字の色味を変更して視認性を高めた他、Copilotキーと独自の「オンライン会話設定キー」が追加されている。

VAIO F14の液晶 VAIO F14/Pro BKの新モデル(左)と先代(右)の液晶パネル。パッと見では変わりないのだが、新モデル用のパネルは軽量化が図られているという
キーボード VAIO F16の先代(左)と新モデル(右)のキーボード回り。新モデルではアプリケーションキーの代わりにCopilotキーが配置され、Pauseキーを「Fn+Insertキー」のコンビネーションに代えた上で空いたスペースにオンライン会話設定キーを新設している

 ポート類は左側面にUSB 5Gbps(USB 3.2 Gen 1) Standard-A端子とイヤフォン/マイク端子とSDメモリーカードスロット(F16/Pro BMのみ)を備え、右側面にUSB 5Gbps Standard-A端子、HDMI出力端子、有線LAN(1000BASE-T)端子とUSB 10Gbps(USB 3.2 Gen 2) Type-C端子×2を備える。USB 10Gbps Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応する。

 先代と比べると、専用電源端子の代わりにUSB 10Gbps Type-C端子を1基増やすことで利便性を向上している(ただし、USB 5Gbps Standard-A端子も1基削減されている)。また、F16/Pro BMについては、SDメモリーカードスロットをmicroサイズからフルサイズに変更することでカメラからのデータ取り込みをしやすくしている。

 ワイヤレス通信についてはWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応している。Wi-Fi(無線LAN)については、6GHz帯での通信にも対応することでより快適な通信を実現している。

側面 VAIO F16/Pro BMの左右側面。SDメモリーカードの有無を除き、VAIO F14/Pro BKも同様のポート構成となっている。なお、右側面には増設された3基目のマイクもある

 JEITAバッテリ動作時間測定法に基づくバッテリー駆動時間は以下の通りだ。

  • VAIO F14/Pro BK:アイドル時約12.5時間/動画再生時約7.7時間(※2)
  • VAIO F16/Pro BM:アイドル時約11.5時間/動画再生時約6時間

(※2)Core i5-1345U搭載構成は、動画再生時間が約7時間となる

 ボディーサイズと重量は以下の通りだ。

  • VAIO F14/Pro BK
    • サイズ:約332.9(幅)×221.5(奥行き)×19.5〜19.7(厚さ)mm
    • 重量:約1.23kg
  • VAIO F16/Pro BM
    • サイズ:約358.3(幅)×255.6(奥行き)×16.6〜19.9(厚さ)mm
    • 重量:約1.57kg(標準構成)/約1.59kg(高解像度液晶構成)

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