既報の通り、富士通製の古いデスクトップPCの一部機種において「Windows Update」の適用後に起動しなくなるトラブルが発生したことが伝えられている。
本件に関連して、富士通と富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は6月13日に特設サイトを公開した。
富士通ブランドのPC/ワークステーションは、FCCLが開発/製造を担い、個人向けモデルは同社が直接、法人向けモデルは富士通を通して販売している。デスクトップPCは「ESPRIMO(エスプリモ)」、ワークステーション(法人向けのみ)は「CELSIUS(セルシウス)」というブランドだ(個人向けモデルは2025年から製品ブランドを原則変更している)。
両社の特設サイトによると、今回の事象はESPRIMO/CELSIUS(デスクトップモデル)のうち、個人向けは2015〜2016年、法人向けは2015〜2018年に販売された一部機種で発生するといい、当該モデルにインストールしたWindows 10に対して6月11日に公開されたWindows Updateの更新を適用すると、起動できなくなるとのことだ。
本事象を受けて、両社は6月13日以降「一部機種」に対する更新の配信を停止する措置を取ったという。ただし、6月15日時点では「一部機種」に関する具体的な情報は掲載されていない。
事象の影響を受けたと思われるSNSユーザーの報告によると、事象が顕在化した個体ではUEFI(BIOS)の富士通ロゴが出た後にフリーズしてOSの起動が始まらず、キーボード操作でUEFIセットアップにも入れない状況だという。
両社では、新たな情報が判明次第、特設サイトを更新するという。事象に巻き込まれた人は随時チェックしてほしい。
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