Microsoftは6月24日(米国太平洋夏時間、以下同)、Windows 10向け「拡張セキュリティ更新(ESU)」について、適用の意思確認を7月から8月中旬にかけて順次開始することを明らかにした。ESUは原則として有償で、個人向けは1年間30ドル(2年目以降の提供は不明)だが、一定条件を満たすと無料となる。
なお「Windows Insider Program」を適用しているPC、またはMicrosoftの仮想マシン(VM)を利用しているユーザーについては6月24日から先行して意思確認が始まっている。
Windows 10のサポート終了を改めて伝えるブログ「Stay secure with Windows 11, Copilot+ PCs and Windows 365 before support ends for Windows 10」ESUは、サポートを終了したWindowsに対して有償でセキュリティ更新プログラムを最長3年間提供するプログラムだ。何らかの事情でサポートの終了までに新OSへの移行が間に合わないユーザーに対する“救済措置”という位置付けで、機能アップデート(新機能の追加)は一切行わない。
Windows 10は10月14日にサポートを終了するが、ESUを適用することで最長で2027年10月13日までセキュリティ更新を受けられるようになる。従来のWindowsではESUを法人ユーザーにのみ提供していたが、Windows 10は初めて個人ユーザーにも提供することになった。
ESUは1年単位の契約となる。Windows 10におけるESUの料金は以下の通りだ(米ドル建て:日本円での価格は現時点で不明)。
(※1)Windows 365/Azure Virtual Desktop/Azure Virtual Machines/Azure Dedicated Host/Azure VMWare Solution/Nutanix Cloud Clusters on Azure/Azure Local/Azure Stack Hub/Azure Stack Hub
法人向けESUの場合、上記は1年目(2026年10月13日まで)の利用料金で、延長契約する場合は2年目で「2倍」、3年目で「3倍」の料金が請求される。
一方、今回初導入される個人向けESUについては「1年間で30ドル」と提示されているが、2年目/3年目に提供するのか明記されていない。
上記の通り、個人ユーザーとWindows 10 HomeライセンスにおけるESUは、1年間で30ドルとなる。ただし、以下のいずれかの条件を満たすと無料で利用できる。
ESUの適用方法は、Windows 10に追加されるウィザードプログラムで選択できる。
1年間で30ドル――「Windows 10」の個人向けESU(拡張セキュリティ更新)
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