本イベントの目玉といえるスペシャルトークセッションのテーマは、「AIとScanSnapがもたらす新時代の情報活用」だ。
登壇者は、ScanSnapプレミアムアンバサダーでブロガー/ライター/アドバイザーのいしたにまさきさん、同じくScanSnapプレミアムアンバサダーで文芸評論家の三宅香帆さん、そして「LLM無職」として知られるナル先生@GOROmanさんの3名だ。
最初のテーマは、「ScanSnapどう使ってる?」というものだ。
いしたにさんは、ScanSnapの横に箱を置き、帰宅後に財布から取り出したレシートを入れ、月に1度まとめてスキャンしていると話す。三宅さんは、名刺をスキャンしようと思いながらもScanSnapの横に名刺が山積みになっていると述べ、iX2500が名刺を50枚セットできると知り、興味を示した。
いしたにさんが「僕は800枚ためたことがあります」と返すと、ナル先生@GOROmanさんは「僕は6000枚くらいですかね」と応じ、謎の枚数自慢が始まった。
次なるテーマは、「単なる情報を“資産”に変えるAI時代に輝くScanSnapの本質」だ。
いしたにさんが会場にScanSnapの利用歴を尋ねると、初代(2001年)やPDF化対応(2004年)、Wi-Fi対応モデル(2012年)など、さまざまな時代のユーザーが手を挙げた。「年代別にまんべんなくいますね」と、いしたにさんは感想を述べた後、「スキャンしたデータは見返していますか? ただデータがたまるだけでゴミになっていませんか?」と問いかけ、古参ユーザーからも笑いが漏れた。
「使わなければゴミです。クラウドにゴミがたまり、容量が足りなくなって慌てて整理することもあります」といしたにさんが語ると、三宅さんも「完全にブラックボックスのフォルダーがあります」と共感を示し、「スキャンすると安心してしまうのです」と明かした。
この“ゴミ”を“資産”に変えるのがAIだ。「ブラックボックスにあったデータが、AIの登場で資産に変わるのです」という弓月さんのまとめに、「自分次第ですけどね」といしたにさんが応じ、実例を紹介した。
スライドが切り替わると、会場から「あるある〜」と失笑が起きた。いしたにさんは「10月って、いつの? ビジネス文書としてはありえない体裁ですよね。カレンダーに日にちしか入っていないので、スキャンしたものを見ながらGoogle カレンダーに手入力しなければならないわけで」と指摘した。
「コピペできないなら紙のままの方がいい、スキャンしない方が楽、スキャナーはいらないとなってしまう!」と続けた。
ここでAIの話題となるが、現時点のChatGPTでは「令和」を理解できず、日付ごとにイベントを書き出すだけだ。
この場合も、コピペの手間が発生する。
しかし、完全自立型AIエージェント「Manus」(マナス)なら、スキャン後に「この予定をGoogle カレンダーに登録する方法を教えてください」と指示するだけで元号を理解し、CSVデータに変換してGoogleカレンダーへのインポート方法まで案内してくれる。
短い指示でスキャンデータを活用できるManusについて、ナル先生@GOROmanさんは「まるで全自動洗濯機」と表現し、三宅さんは「自分の手を煩わせない作り」と補足した。
「AIがここまで進化したことで、スキャンしてためていただけの情報が資産として活用でき、価値を生み出します。これを狙って(iX2500を)出したのではと思うほどです」といしたにさんは語った。
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