OSDメニューについても見ていこう。OSDメニューは本体右側面のボタンを使って呼び出し、その後はタッチパネルで操作する。各項目はアイコン表示で、中には意味が分かりづらいアイコンもあるが、使い勝手自体は直感的で完成度は高い。
なおジョグダイヤルは音量調整および輝度調整に使用するのだが、こちらも17型モデルと同様、ジョグダイヤルを倒す向きと実際の画面上での動きが逆になっており、違和感がある。例えば、音量は奥に倒すと音量が上がり、手前に倒すと下がるのが一般的だと考えられるが、実際の向きは逆になっている。将来的にはファームアップなどで修正されることを望みたい。
以上のように、タッチ操作およびタッチペンによる入力に対応しつつ、現行のモバイルディスプレイのトレンドであるパススルー給電にも対応している、さらに2K解像度や144Hzのリフレッシュレート、DCI-P3の色域も100%カバーするなど、高機能/高性能の製品だ。縦置き時の安定性が低かったり、ジョグダイヤルの動きが逆だったりと、ちょくちょく気になる点はあるが、全体的な完成度は高い。
実際に使って気になったのは、下部のベゼル幅がかなり広いことだ。アスペクト比が16:10を想定して設計したところに16:9のパネルを埋め込んだかのようで、最初に利用した際はアスペクト比が正しく指定できておらず黒帯になっているのかと思ったほどだ。画面下のラインがかなり高い位置にあるので、ノートPCと高さをそろえたい場合は、違和感があるかもしれない。
実売価格は4万4980円と、一般的な15.6型のモバイルディスプレイより値は張るが、タッチペンを筆頭に付属品が充実している上、5年もの長期保証にも対応していることを考えると妥当だろう。前回紹介した17型モデルとともに、ハイエンドな製品を長く使いたいユーザーに向いた製品といえる。
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