D4 SSDは、自分でM.2 SSDを用意して組み込む必要がある。今回はサンディスク(Sandisk)からM.2 SSD「Western Digital WD Red SN700」の1TBモデルを1基、4TBモデルを3基の提供を受けて試してみることにした。WD Red SN700はNAS向けモデルという位置付けだが、D4 SSDは比較的ミッションクリティカルな用途を想定していることもあり、ちょうど良いだろうという判断だ。
WD Red SN700はPCI Express 3.0 x4接続で、本製品と組み合わせる場合にスペック的にも“ちょうど良い”こともポイントとなる。ただし、公称のシーケンシャル(連続)読み書きスペックは1TBモデルと4TBモデルで微妙に異なり、以下の通りとなっている。
先述の通り、D4 SSDはそれぞれのM.2 SSDが独立したドライブとして認識されるが、ソフトウェアRAIDを使えばRAIDストレージとしても運用できる。そこで今回は、それぞれのストレージを個別に使った場合のパフォーマンスと、Windows 11の標準機能「記憶域スペース(プール)」を使った場合のパフォーマンスを「CyrstalDiskMark 9.0.1」で確かめた。
ただし、今回は機材の都合で1TBと4TBのSSDが混在しているため、記憶域スペースは以下の設定で構築した。
計測は、富士通クライアントコンピューティング製ノートPC「LIFEBOOK UH WU2/H1」(Core i7-1360P/32GBメモリ)で実施した。テストパターンは「NVMe SSD」とした上で、データは「デフォルト(ランダム)」「全て 0x00(0Fill)」の2パターンで計測している。結果は以下の通りとなる。
製品仕様上、D4 SSDではM.2スロット1基当たりのアクセス速度がPCI Express 3.0 x1相当となる。各SSDを個別に使った場合の計測結果は、公称スペックの約4分の1となっており、ある意味で想定通りの結果が出ている。
一方で、4基をフルに使うソフトウェアRAIDのうち、分散パリティにするとスペック通りとまでは行かないが、読み書きの速度が大きく改善している。
SSDが1基の状態でも、一般的な外付けHDDと比べれば読み書き速度は十分に速い。高速な外付けのストレージを求めている場合は十分に有力な選択肢になるだろう。
なお、記憶域スペースで後からSSDを追加して既存の記憶域に加えたいという場合は、保存中のデータをいったん退避(削除)してからでないと行えないこともある。その点には注意が必要だ。
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