プロナビ

Lenovoが「ThinkPad Pシリーズ」ワークステーションの新モデルを発表 TrackPointのない「ThinkPad X9」の新色もLenovo Innovation World 2025

» 2025年09月05日 15時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 Lenovoは9月5日(中央ヨーロッパ時間)、ドイツ・ベルリンで開催している自社イベント「Lenovo Innovation World 2025」においてThinkブランドのビジネス向け新製品を発表した。この記事では、主な新製品を紹介する。

 なお、新製品の日本市場における展開は未定となっている。

ThinkPad P16 Gen 3(10月発売予定)

 「ThinkPad P16 Gen 3」は、16型モバイルワークステーション「ThinkPad P16」の第3世代製品で、AI(人工知能)開発スイート「Lenovo AI Developer」の稼働をサポートしている。欧州では10月の発売を予定しており、最小構成価格は2899ユーロ(約50万円)となる。

ThinkPad P16 Gen 3
ThinkPad P16 Gen 3 ThinkPad P16 Gen 3

 CPUはCore Ultra 200HXシリーズを搭載する。外部GPUはNVIDIA製を搭載しており、最上位構成は「NVIDIA RTX PRO 5000 Blackwell」を備える。メモリはDDR5-5600規格のSO-DIMMに対応し、ECC付きモジュールも搭載可能だ。ストレージはPCI Express 4.0/5.0接続のSSDを最大3基搭載できる。

 ディスプレイは16型で、以下のパネルを選択できる。

  • 1920×1200ピクセル液晶
  • 3840×2400ピクセル液晶
  • 3200×2000ピクセル有機EL(タッチ操作対応)

 Webカメラは約500万画素で、オプションで顔認証機能と人感センサーも追加できる。

 ポート類はUSB 10Gbps(USB 3.2 Gen 2) Standard-A端子×2、Thunderbolt 5(USB4 Version 2.0)端子×2、Thunderbolt 4(USB4 Version 1.0)端子、HDMI 2.1出力端子、イヤフォン/マイク端子、スマートカードリーダー(オプション)、SDメモリーカードスロット(SD Express 8.0対応)と有線LAN(2.5GBASE-T)端子を備える。ワイヤレス通信は、Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)とBluetooth 5.4に対応し、オプションで5Gモバイル通信も追加可能だ。

 バッテリー容量は99.9Whで、ユーザーによる交換に対応する。本体サイズは約362(幅)×252(奥行き)×15.8〜29.8(厚さ)mm、最軽量構成の重量は約2.54kgとなる。

ThinkPad P1 Gen 8(10月発売予定)

 「ThinkPad P1 Gen 8」はモバイルワークステーションのプレミアムモデル「ThinkPad P1」の第8世代で、最軽量構成の重量を約1.84kgに抑えて可搬性(モビリティー)を重視している。欧州では10月の発売を予定しており、最小構成価格は2959ユーロ(約51万2000円)となる。

ThinkPad P1 Gen 8
ThinkPad P1 Gen 8 ThinkPad P1 Gen 8

 CPUはCore Ultra 200Hシリーズを搭載する。外部GPUの搭載はオプションで、搭載する場合は最上位構成で「NVIDIA RTX PRO 2000 Blackwell」を選択可能だ。メモリはLPDDR5X-7467規格で(増設/換装不可)、容量は最大64GBとなる。ストレージは最大2基のPCI Express 4.0/5.0接続のSSDを搭載できる。

 ディスプレイは16型で、以下のパネルを選択できる。

  • 1920×1200ピクセル液晶
  • 3840×2400ピクセル液晶
  • 3200×2000ピクセル有機EL(タッチ操作対応)

 Webカメラは約500万画素で、顔認証機能と人感センサーも備える。

 ポート類はUSB 10Gbps(USB 3.2 Gen 2) Standard-A端子、Thunderbolt 5(USB4 Version 2.0)端子×2、Thunderbolt 4(USB4 Version 1.0)端子、HDMI 2.1出力端子、イヤフォン/マイク端子とSDメモリーカードスロット(SD Express 7.0対応)を備える。ワイヤレス通信は、Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)とBluetooth 5.4に対応する。

 バッテリー容量は90Whで、ユーザーによる交換に対応する。本体サイズは約354.3(幅)×241(奥行き)×9.9〜20.6(厚さ)mm、最軽量構成の重量は約1.84kgとなる。

ThinkPad P16v Gen 3/ThinkPad P16s i Gen 4/ThinkPad P14s i Gen 6

 モバイルワークステーションの新製品としては、「ThinkPad P16v Gen 3」「ThinkPad P14s i Gen 6」「ThinkPad P16s i Gen 4」も登場する。

ThinkPad P16v Gen 3(9月発売予定)

 ThinkPad P16v Gen 3は、16型モバイルワークステーションのパフォーマンスモデルの第3世代で、Core Ultra 200Hプロセッサを搭載し、外部GPUは最上位構成でNVIDIA RTX PRO 2000を選べる。欧州では9月の発売を予定しており、最小構成価格は1939ユーロ(約33万5000円)となる。

ThinkPad P16v Gen 3 ThinkPad P16v Gen 3

ThinkPad P14s Gen 6/P16s Gen 4(9月発売予定)

 ThinkPad P14s Gen 6は14型のメインストリームモバイルワークステーションの第6世代、ThinkPad P16s Gen 4は16型のメインストリームモバイルワークステーションの第4世代となる。画面サイズとテンキーの有無を除く主な仕様は共通で、CPUはCore Ultra 200Hシリーズを搭載する。外部GPUの搭載はオプションで、搭載する最上位構成では「NVIDIA RTX PRO 1000 Blackwell」を備える。

 欧州では9月の発売を予定しており、最小構成価格はP14s Gen 6が1569ユーロ(約27万1000円)、P16s Gen 4が1599ユーロ(約27万6000円)となる。

ThinkPad P14s Gen 6 14型のThinkPad P14s Gen 6は、テンキーレスとなる
ThinkPad P16s Gen 4 16型のThinkPad P16s Gen 4は、テンキー付きとなる

ThinkPad X9 14/15 Aura Edition(新色:10月発売予定)

 1月に発表された、TrackPoint(スティックポインティングデバイス)のないフラグシップモデル「ThinkPad X9 14 Aura Edition」「ThinkPad X9 15 Aura Edition」には、新色として「Glacier White(グレイシャーホワイト)」が追加される。カラー以外の仕様は1月に発表されたThunder Grey(サンダーグレー)モデルと変わりない。

 Glacier Whiteモデルは一部の国/地域限定で投入される予定で、欧州では10月に発売される予定だ。最小構成の想定販売価格はThinkPad X9 14 Aura Editionが1619ユーロ(約30万円)、ThinkPad X9 15 Aura Editionが1759ユーロ(約30万4000円)となる。

ThinkPad X9 14 Aura Edition ThinkPad X9 14 Aura Edition(Glacier White)
ThinkPad X9 15 Aura Edition ThinkPad X9 15 Aura Edition(Glacier White)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー