プロナビ

捨てたのは“赤ポッチ”だけじゃない? レノボの新フラグシップ「ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition」の実像に迫る(1/5 ページ)

» 2025年05月08日 12時00分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]

 レノボ・ジャパンの「ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition」は、同社のビジネスノートPCブランド「ThinkPad」に新たに加わったフラグシップモデルだ。1月7日(米国太平洋時間)にグローバルで発表され、日本でもあまり間を取らずに発売された。

 1992年にIBMが初代機を世に送り出して以来、ThinkPadは多くのユーザーに支持されてきた伝統のブランドだ。しかし、ThinkPad X9シリーズは、その象徴の1つであるスティック型ポインティングデバイス「TrackPoint(トラックポイント)」を搭載していない。TrackPointのないThinkPad――1月に発表された際は、SNSなどでThinkPadファンがかなり動揺していた。

 そんなThinkPad X9シリーズは、「ThinkPad X1シリーズと並ぶ新たなフラッグシップ」と位置づけられている。

 画面サイズは「14型」「15.3型」の2種類から選択可能で、今回レビューする14型モデルは最軽量構成で約1.21kgと、比較的薄型/軽量な設計となっている。モデル名に含まれる「Aura Edition」は、LenovoとIntelの“密接な”共同開発により生み出された製品であることを示しており、UEFI(BIOS)の電源投入後に出てくるロゴにも刻まれている。

 今回、ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionの「Core Ultra 5 226V」搭載するカスタマイズ(CTO)モデルを借りることができたので、“象徴を捨てた”ThinkPadの実像に迫っていこう。

ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition TrackPointという象徴を捨てたThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionは、ビジネスノートPCとしてどうなのか……?

メインターゲットはThinkPadユーザー“以外”

 ThinkPad X9シリーズにTrackPointが搭載されなかった理由については、別記事で触れられている。

 ThinkPadをより幅広い層へ訴求すべく、その“障壁”となっていたTrackPointを取り除き、大きなタッチパッドを搭載した――そういうことのようだ。つまり、本製品のターゲットは「既存のThinkPadユーザー“以外”」なのである。

 別記事にあるLenovoの説明は、そのまま素直に受け取ってよいと感じる。特に法人営業の現場では、「TrackPointがないThinkPad」があった方がいろいろと都合が良いのだろう。

 長年ThinkPadを使っているユーザーにとっては「TrackPointはThinkPadの大きな(場合によっては無二の)魅力」であり、不可欠だと捉えている人も珍しくない。しかし、ThinkPadを使ったことのない人、あるいは大きなタッチパッドを備えるノートPCに慣れてしまった人にはTrackPointに抵抗感を覚える声も少なからず聞く。操作感云々以前に「見た目的にすっきりしていない」だけで敬遠されてしまう可能性もある。

 ThinkPad X1シリーズを始めとする、いわゆる「Classic ThinkPad」からTrackPointが消えたのであれば、ある意味でアイデンティティーを揺るがす“大問題”であるが、今回はそうではない。Classic ThinkPadの新モデルは、今まで通り「TrackPointのあるThinkPad」なので、TrackPointが必要ならそちらを買えばいい。

 本製品は、既存のThinkPadユーザー“以外”をターゲットにしているのだから、TrackPointがないことはマイナスにならない。むしろ、重要なのは、TrackPoint以外の部分でのThinkPadの本質の部分、ビジネスPCとしての実力である。

ThinkPad T14 ThinkPad X9の以外のClassic ThinkPadの新モデルには引き続きTrackPointを搭載している(出典:レノボ・ジャパン)
       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月25日 更新
  1. 定格1650Wの7.5万円電源&Noctuaファン採用の異常検知アダプターが登場! (2026年10月24日)
  2. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  3. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  4. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  5. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  6. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  7. エイサー、Ryzen 3/5を搭載したコンパクトデスクトップPC Amazon専売モデルも用意 (2026年10月23日)
  8. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  9. Anthropicが常時稼働するエージェント「Claude Duet」を発表/AMDとIntelが協業 PyTorchのx86 CPU最適化を「oneDNN」に一本化 (2026年10月25日)
  10. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー