先週(9月14日週)は、Seagateから大容量のエンタープライズ向けHDDが複数登場している。AIモデルトレーニングを含む大規模データ処理に強い「Exos M」シリーズ最大容量の30TBモデル「ST30000NM004K」と、NASに向けの「IronWolf Pro」シリーズに属する28TBモデル「ST28000NT000」で、価格は13万8000円強と10万9000円弱となる。
3.5インチHDDで最大容量になる30TBモデルは、2025年7月に「IronWolf Pro」シリーズから登場済みだ。
いずれも、熱アシスト技術(HAMR)をベースにした「Mozaic 3+プラットフォーム」を採用しており、電源効率を高めつつ記録密度を高めた設計となっている。
2モデルともに反響は上々だが、それ以上に企業向けHDDの供給不足を不安視する声が聞こえてきた。
オリオスペックは「20TB以上の大容量モデルの供給が滞っていて、低容量帯も品薄になっているという状況です。どうも工場で生産調整した後に、AIなどの需要がガンガンきて……という感じですね」と話していた。
他にも「コロナ禍のときにHDDマイニングブームでHDDが急に品薄になりましたが、あのときの空気に近いものを感じます」といったコメントも聞いた。
今のところ、コンシューマー向けHDDは街全体で十分な在庫がみられるが、ストレージ全般で今後の動きに注目しておきたい。
なお、オリオスペックでは9月27日午後1時から、SeagateとQNAPの共同イベント「Seagate HAMRテクノロジー最前線 ―QNAP最新OSが拓くストレージ活用の新時代―」を開催予定だ。
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