それでは、まとめていきましょう。
Magic Note Padは、デジタルノート志向の一体型タブレットです。同社のX3 Proペンシステムとアンチグレアガラスを採用しているため、一般的な静電気センサー系のペンを備えたタブレット端末とは一線を画す書き味の良さを誇ります。
イラスト用途にはあまりアピールされていないものの、イラスト制作アプリをインストールすれば、それらも良い描き味で利用することができます。
性能はあくまでベーシックなAndroid端末なのでゲームには適していませんが、見やすく書きやすいアンチグレア画面は、読書や勉強、ノート取り、動画閲覧など、タブレット端末が得意な多くの用途でメリットがあります。セールで5万円前後になっていることが多いのも大きな魅力でしょう。
Magic Drawing Pad(2025年モデル)は、イラスト志向の一体型タブレットです。X3 Proペンシステムとアンチグレアガラスなど、同社の液タブと同様の仕様を盛り込んでいます。
おおむねイラスト制作には使えるものの、傾き検知機能などが精彩を欠いた出来になっており、実用するには悪影響を受けないための注意が必要です。また、現状では完成度や描き味でワコムのMovinkPad 11に対して後れを取ったまま同価格帯にとどまっており、進んで選ぶ理由は少ないです。
旧モデルに対しての更新間隔や、アップグレードの小ささを考えるに、何らかの事情があっての、このタイミングでのモデルチェンジのような気がしてなりません。改めて、以前からXPPenが得意だった、完成度や競争力をモリモリ付けていくモデルチェンジを見てみたいところです。
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