こんにちは! refeiaです。
今日はサムスン電子ジャパンから発売された「Galaxy Tab S10 FE+」を見ていきます。「Galaxy Tab S」は以前からワコムのペンシステムを採用していて、ペン性能を心配せず買えるほぼ唯一のAndroidタブレットのシリーズです。その中でも13.1型の本機は、廉価モデルかつ大型かつペンが良いという、絵を描きたいユーザーなら見過ごせない特徴を持っています。
早速、実力を見ていきましょう。
価格は公式ストアで10万9010円です。
また、実際にはこちらが売れ筋になるモデルだと思いますが、10.9型の中型サイズ、「Galaxy Tab S10 FE」もあります。今回はイラスト用途を重視したいので大型モデルを主に見ていきながら、差があるときには中型モデルにも言及します。
価格は公式ストアで8万3820円です。
ところで、FEとは「Fun Edition」とのことで、上位機のSシリーズの体験をできるだけ維持したまま買いやすい価格にしたモデルに付けられます。最上位機が20万円に迫るウルトラハイエンド化している現状、「買える良いモデル」として10万円周辺をカバーしてくれるのは良い取り組みだと思います。
まずは主なスペックを見ていきましょう。
S10 FEは、ここからディスプレイが10.9型(2304×1440ピクセル/90Hz)になった感じです。
性能は数年前のハイエンド、または現行ミドルハイぐらいで、一般的なアプリであればハイエンド機に近いスムーズさで利用できます。最近の重いゲームも設定を欲張らなければ遊べる性能ではありますが、内蔵ストレージが128GBだけなので、そういう用途を主眼に作られているわけではなさそうです。
ペンと画面サイズ以外の注目ポイントは「IP68の防じん/防滴」でしょうか。自分は水がかかるところでタブレットを使う習慣はないですが「これが欲しかった!」という人もいそうです。
また、Galaxyシリーズの特徴の1つにセキュリティパッチの長期提供があり、本機も2032年4月までという超長期間の更新が予定されています。そんなに長く使うかは別として、スマホよりも付き合いが長くなりがちなタブレットでは注目しておきたいポイントです。
ところで、自分の手元には何台かのタブレット端末がありますが、「Galaxy Tab S8+」が圧倒的に使用頻度が高く、常用タブレットになっています。2世代前の12.4型の大きめハイエンドタブレットですが、購入時に入手したキックスタンド付きの背面カバーがすこぶる使いやすいのです。
無段階に角度が決められ、持ち上げてもぶらぶらしたり崩れないので風呂フタ型のカバーより運びやすく、立てるのに必要な面積も小さいため、いろいろなところに置いて使えます。利用していない間ですら、場所を取らない格好で立っていてくれるので便利です。
最初は良いと感じなかったペン収納のための突起も、片手でつまむような持ち方だとちょうど指掛かりになり、気軽に運んでポンと置いてそのまま使う、みたいな使い方がしやすいです。
高い性能とか上質さとかはともかく、結局こういうところで使用頻度が上がるんだな、という実感をしみじみと味わえるモデルです。Tab S8+の不満はバッテリーの持ちがそれほど良くないことと、使っているとキックスタンドのヒンジが緩くなって、寝かせた角度で設置すると自重で一番下の角度までつぶれやすくなることでした。
ワコムの新型液タブ「Ciniq 16/24」が「Cintiq Pro」キラーな気がしてならない プロ絵師がつぶやいた理由
5万円台でワコムペンが使えるAndroidタブ「Galaxy Tab S6 Lite」をイラストレーターが冷静に評価する
ナゼか小型タブレットでお絵描きにハマりそう! NECPC「LAVIE Tab T14/T9」 の実機を試して分かった驚き
PCいらずで「液タブ」の夢を見たい! HUIONの新型タブレット「Kamvas Slate 13/11」を試して分かった現実
「Pixel Tablet」は“タブレットが持つ10年来の課題”にGoogleが取り組んだ意欲作……その課題って?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.