こんにちは! refeiaです。
今日はワコムから6月26日に発売された「Cintiq 16」と「Cintiq 24」を見ていきましょう。「Cintiq」といえば、ワコムの液タブの中では「Pro」が付かないスタンダードラインで、実際に利用者も多いポピュラーなシリーズです。
まずCintiq 16(TDTK168K4C )は、扱いやすい中型サイズと手が届きやすい価格のモデルとなります。
Cintiq 24(TDTK246K4C)は価格が上がるものの、良い品質の大型液タブを利用したい人のためのモデルです。
従来モデルの「Cintiq 16」と「Cintiq 22」は2019年に発売され、リーズナブルで実力が確かな液タブが必要な業務の現場だけでなく、入門者や趣味のユーザーにプロ機と同じペンを提供できる液タブとしても大きな役割を果たしてきました。
しかし低価格志向の製品だったため、“普通っぽい”液晶、空気層ありの画面、樹脂のアンチグレアフィルムと、今となっては進んで手に入れたいと感じづらい仕様が多く、2023年には値上げもされたため、商品力の面でかなり厳しくなっていました。
今回のCintiq 16と24は、全体的にモダンな仕様やデザインに生まれ変わっただけでなく、Pro Pen 3対応としてもCintiq Pro、Intuos Proに続く最後のピースを埋めるモデルになっています。
同社の直販価格はCintiq 16が11万6800円、Cintiq 24が20万6800円(タッチ対応モデルは25万800円)です。旧モデルより高くなっていますが、その実力はいかほどか……。早速チェックしていきましょう。(ネタバレですが、16はたぶん当面の鉄板モデルと言えそうです)
まずは両機の主なスペックから見ていきます。
解像度が2.5K(16が2560×1600ピクセル/24が2560×1440ピクセル)になり、画面は空気層のないアンチグレアガラスになりました。色域は後ほどチェックしますが、仕様上でも改善しています。また、Cintiq 16はアスペクト比が16:10になっており、画面の縦幅が「Cintiq Pro 17」とほぼ同じになりました。縦幅に不足を感じやすい中型機では、とてもうれしいポイントです。
また、Pro Pen 2や初代Pro Penにも対応します。手元にある中ではPro Pen 2とPro Pen Slimが動作し、下位モデルWacom OneシリーズやGalaxy Tabのペンは動作しませんでした。
全体的に「これはちょっと……」というような点がなく、現代のディスプレイの仕様として恥ずかしくないものになっています。あえて気になると点を挙げれば、Cintiq 16にタッチ対応の選択肢がないことと、依然としてドット感が目立ちそうなCintiq 24の解像度でしょうか。このあたりは後のパートで使用感をチェックします。
ワコム、液晶ペンタブ「Wacom Cintiq」に16型/23.8型の新モデル3製品 Wacom Pro Pen 3の利用に対応
「究極の液タブ」は小型化しても究極のまま? ワコムの「Cintiq Pro 17」をプロ絵師がレビュー
ワコムが有機ELと出会ったら……極薄で最軽量液タブ「Movink 13」をプロ絵師が試したぞ!
「究極の液タブ」は小型化しても究極のまま? ワコムの「Cintiq Pro 17」をプロ絵師がレビュー
「スナドラPC」って絵師にはどうなの? ついに利用可能になったワコムドライバで実用性をチェックCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.