ワコムの新型液タブ「Cintiq 16/24」が「Cintiq Pro」キラーな気がしてならない プロ絵師がつぶやいた理由:ある日のペン・ボード・ガジェット(3/5 ページ)

» 2025年06月26日 12時00分 公開
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改善したディスプレイ性能

 ディスプレイの性能も簡単にチェックしておきましょう。まず色域についてですが、Cintiq 16はsRGBとDCI-P3に両対応するタイプでした。OSDから呼び出すプリセットも、DCI-P3/Display P3/sRGBから選べます。

Cintiq 24 16 液タブ 液晶 ペン タブレット WACOM ワコム Pro Pen 3 スタンド Cintiq 16はDCI-P3をフルカバーするディスプレイです

 Cintiq 24はsRGBこそ余裕をもってカバーするものの、それ以上はAdobe RGBとDCI-P3の最大公約数的な両取りの仕方で、Cintiq 16よりは狭いです。プリセットもsRGBのみが選べます。

Cintiq 24 16 液タブ 液晶 ペン タブレット WACOM ワコム Pro Pen 3 スタンド Cintiq 24のディスプレイは、Adobe RGBとDCI-P3が交わるあたりを目標に作られているようです

 Cintiq 16は言わずもがなで、24も公式スペックは地味ながら「けっこう広色域」と言えるディスプレイです。ただし、Cintiq 16でAdobe RGBを目標にした製作を行ったり、Cintiq 24でAdobe RGBやP3系を目標に製作したりしたい場合には、プリセットで対応できないのでカラーキャリブレーターを運用するための追加の費用と知識が必要になります。

 旧モデルは暗い部屋で測ればsRGBに概ね対応できているように見えたものの、実際には色が薄いという声が多かったです。本機はパネル自体の改善もさることながら、空気層を取り除いたりガラスの画面処理が最適化された分、色が抜けて見えたりする現象は減っていて、十分に美しい表示です。

 2.5Kの解像度については、Cintiq 16は細かすぎもなく、荒くもない、ちょうどいい具合だと思います。Cintiq 24は正直、特に注意しなくても文字などでドット感は目につきます。顔の近くで使う画面としては「12型で720pのタブレット」と同等なので、そりゃ荒いわけです。

 とはいえ、ペンを使っている間はそれほど気にならず、マンガなどよりもカラーイラストではもっと気にならなくなります。どちらも4K(3840×2160ピクセル)ディスプレイほどの気持ちよさはないですが、作業に支障があるわけでもないと思います。

Cintiq 24 16 液タブ 液晶 ペン タブレット WACOM ワコム Pro Pen 3 スタンド シャープなペンの線ですが、文字より穏当な見え方です。一部ジャギーっぽく感じる部分もあります

Pro Pen 3をチェック

 さて、本機の目玉の1つはPro Pen 3対応です。Pro Pen 3の主な特徴をざっと書くと、

  • 太軸や細軸、重心位置などの高いカスタマイズ性
  • 超軽い筆圧から、かなり強い筆圧までの自然な反応と追従のよさ
  • 芯のアソビの少なさによる精密な描き心地
  • 先細の軸と、芯の長さによる良好な視界

 などです。必要に応じて過去のレビューを参照してもらうとして、Pro Pen 2を使っていて「これ以上いるんか?」みたいな気持ちだったとしても、使ってみれば確かに向上が感じられるデキだと思います。

 ややトリッキーなのは、モデルによってPro Pen 3の付属品などの提供形式がばらばらなことです。本機の場合は、太軸と重心カスタマイズパーツは付属せず、専用ペンホルダーが付属します。太いペンの方が好みの人は、購入時に入手しておくのがよいでしょう。

Cintiq 24 16 液タブ 液晶 ペン タブレット WACOM ワコム Pro Pen 3 スタンド ペンホルダーは左右どちらにでも装着でき、角度を自由に決められます

 そして、ワコム名物「最初に見落としたら一生気が付かない」かもしれない交換芯の、今回の隠し場所はこちらです。

Cintiq 24 16 液タブ 液晶 ペン タブレット WACOM ワコム Pro Pen 3 スタンド Intuos Proのペンスタンドに芯が入っているのを知らない人も、たまにいるそうです

 標準芯とフェルト芯が1本ずつ入っています。添付する本数はともかく、穴ぐらいは余分に収納できるように開けておいてほしいところです。また、色の割り当てがPro Pen 2と逆なのも注意してください。

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