まさかの6万円台で上位モデルの描き味! ワコムの一体型Androidタブレット「MovinkPad 11」をプロ目線でレビューある日のペン・ボード・ガジェット(1/5 ページ)

» 2025年07月31日 12時00分 公開
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 こんにちは! refeiaです。

 今日はワコムの一体型ペンタブレット「MovinkPad 11」を見ていきましょう。ワコムの一体型といえば、2019年の「MobileStudio Pro(第2世代)」以来です。かなり久しぶりの登場ですが、当時の高級路線とは真逆に、何と同社の直販価格で6万9080円という手にしやすい価格になっていながら、上位モデルと同じPro Pen 3が付属しています。

Wacom MovinkPad 11 ワコム Pro Pen 3 ペンタブレット 一体型 手頃 11.45型 新型ペンタブレットの「Wacom MovinkPad 11」。画面サイズは11.45型で、同社ではポータブルパッドという名称を付けています

 いや本当、6万円台でワコムの使い勝手が良いペンでバンバン描けるなら夢のような話です。しかし、そんなおいしい話があるはずが……というわけで、実力を探っていきましょう。

使いやすさへの工夫があるボディー

 まずは本体を見ていきましょう。MovinkPad 11は、基本的に「11型の格安Androidタブレット」と「Pro Pen 3のペンシステムとそれに見合うディスプレイ」をくっつけたような製品です。

 自分はPro Pen 3は高級路線/上質路線と思い込んでいたので、この組み合わせには驚きましたし、その手があったか! と感心しました。

 表面はアンチグレア・アンチフィンガープリント処理を施したガラスで、ペンを滑らせた時の感触も液タブに近いです。アスペクト比は3:2(2200×1440ピクセル)で、横持ち時は縦幅に余裕を感じやすく、縦持ち時も細長くなりすぎないため比較的受け入れやすい、好ましい比率です。

Wacom MovinkPad 11 ワコム Pro Pen 3 ペンタブレット 一体型 手頃 11.45型 ホーム画面は白基調のシンプルなもの

 ボディーはギラつきを抑えた、しっとりめな仕上げのアルミ製で、上質な印象です。

Wacom MovinkPad 11 ワコム Pro Pen 3 ペンタブレット 一体型 手頃 11.45型 重量は約588gで、11型タブレットとしては少しだけ重めです

 カメラの出っ張りはなく、四隅にゴム足があり、四辺がわずかに丸まっています。この形のおかげで、そのままテーブルに置いてもカメラの角がゴリゴリ擦ったりすることがなく、どの方向からでも手の爪を引っ掛けて持ち上げやすいです。

Wacom MovinkPad 11 ワコム Pro Pen 3 ペンタブレット 一体型 手頃 11.45型 一般的なタブレットでフルフラットな背面が絶滅したのは、本体の広い範囲にスレ跡が付かないようにするためだと思います

 上面の左右に電源ボタンとボリュームボタン、右側面にUSB Type-Cポートがあります。

Wacom MovinkPad 11 ワコム Pro Pen 3 ペンタブレット 一体型 手頃 11.45型 左手側が電源(写真では右)、右手側がボリューム調整(左)です

 また、CLIP STUDIO PAINT DEBUTの2年ライセンスが付属します。初心者でも追加のアプリ購入をせずに、人気のあるアプリの使い方を学び始めることができます。

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