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ワコムが創作に特化したAndroidタブレット「MovinkPad 11」を7月31日に発売 7万円弱で「エントリークリエイター」に訴求Wacom Pro Pen 3対応

» 2025年07月17日 10時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 ワコムは7月17日、OS搭載ポータブルパッド「Wacom MovinkPad 11」を発表した。7月31日の発売を予定しており、ワコムストア(直販サイト)における販売価格は6万9080円だ。

MovinkPad 11 ワコムが7月31日に発売する「Wacom MovinkPad 11」

MovinkPad 11の概要

 MovinkPad 11は、2024年5月に発売した「Wacom Movink 13」以来となるMovinkブランドの新製品となる。Movink 13がプロフェッショナル向けのペンタブレットだったのに対して、本製品はエントリー向けのOS搭載(=スタンドアロン型)ペンタブレットという位置付けだ。開発に当たっては、創作に特化した「描くための道具」を目指したという。

開発コンセプト MovinkPad 11の開発コンセプト

 本製品を端的に説明すると、「『Wacom Pro Pen 3』に対応するAndroidタブレット」だ。エントリー向けの製品として手に取りやすい価格を目指す一方で、クリエイターの道具としてワコムならではの良好な描き(書き)味には妥協をしていない

ディスプレイは集中力を高める配慮が随所に

 本製品が採用する11.45型のディスプレイは、2200×1440ピクセルのIPS液晶で、マルチタッチ操作にも対応する。照明による反射や指紋による汚れによって集中力がそがれることのないように、表面にはアンチグレア(非光沢)+アンチフィンガープリント(指紋防汚)加工が施されている。リフレッシュレートは60Hzと90Hzの選択式で、アプリ単位で切り替えることも可能だ。

 表示色は最大約1677万色で、輝度は最大400ニトとなる。表示色域はsRGBを99%カバーしている。

ディスプレイ 2200×1440ピクセル解像度の11.45型IPS液晶には、アンチグレア(非光沢)+アンチフィンガープリント(指紋防汚)加工が施されている
リフレッシュレート 表示リフレッシュレートは60Hz(標準)と90Hzから選べる。「アダプティブ」に設定すると、アプリ単位で60Hzか90Hzを“個別に”設定可能だ

ペンは持ち運びを重視した仕様に

 先述の通り、本製品はWacom Pro Pen 3に対応している。既にWacom Pro Pen 3を持っている場合は、本製品でもそのまま流用可能だ。もちろん、筆圧や傾きも検知できる。

 その上で、本製品には持ち運びを重視した「替え芯ホルダー付きWacom Pro Pen 3」が付属する。その名の通り、このペンは替え芯を最大3本格納できるホルダーを備えている。このホルダーは芯を交換するための「芯抜き」としても利用できるため、持ち運ぶ荷物を減らせるのが大きなメリットだ。付属する替え芯は、ペンに装着済みのものを含めて全て「フェルト芯」となる。

 なお。替え芯ホルダーは従来のWacom Pro Pen 3における「バランスウェイト」の代わりに装着されている。そのため、バランスウェイトを使いたい場合はWacom Pro Pen 3を単品購入する必要がある。また、既存のWacom Pro Pen 3用グリップは装着可能だが、別売となる。

替え芯ホルダー付きWacom Pro Pen 3 本製品に付属する「替え芯ホルダー付きWacom Pro Pen 3」は、一見するとWacom Pro Pen 3と同じように見えるが……
替え芯ホルダー バランスウェイトの代わりに最大3本の替え芯を収納できる「替え芯ホルダー」が入っている。なお、替え芯ホルダー付きWacom Pro Pen 3の単品販売予定はない

サッと描ける(書ける)「Quick drawing」機能

 本製品には、ワコムオリジナルアプリ「Wacom Canvas」「Wacom Shelf」「Wacom Tips」「Wacom Support」の他、セルシスのペイントアプリ「CLIP STUDIO PAINT」がプリインストールされる。CLIP STUDIO PAINTは有料アプリ(※1)だが、本製品には初心者向けのDEBUT(デビュー)ライセンスが2年分付帯する。

(※1)1デバイスプランの場合、PROライセンスは月額480円または年額3000円、EXライセンスは月額980円または年額8300円となる

 Wacom Canvasは絵の下書きに利用できる簡易的なキャンバスアプリで、描いたデータはWacom Shelfアプリに自動保存される。両アプリはCLIP STUDIO PAINTとも連携可能で、シェアボタンを押すだけで清書や着色に遷移できる。

 本端末では、スリープ中にWacom Pro Pen 3を2〜3秒押し当てるとWacom Canvasが起動する「Quick drawing」機能を備えている。画面ロックを解除せずにサッと描けるので便利だ。ただし、Quick drawingでWacom Canvasを起動した場合は、作品保護の観点から常に「新規作成」となる。

描いている Wacom Canvasで下描きした絵を……
色付けている CLIP STUDIO PAINTに“投げて”彩色や清書を行える。なお、本製品の説明会では、イラストレーターのnajucoさんが下書きから彩色までの作業を“ライブで”披露していたが、かなりスムーズに描けていた

スペックはミドルレンジ

 手頃な価格を実現するために、主要なスペックは“厳選”されている。

 プロセッサ(SoC)は、MediaTekの「Helio G99」を搭載している。CPUコアは8基構成(Cortex-A76×2+Cortex-A55×6)で、GPUコアはArm Mali-G57 MC2となる。メモリは8GBで、ストレージは128GBを備える。microSDメモリーカードには対応しない。OSはAndroid 14をプリインストールしている。

 カメラはイン(画面)側が約500万画素、アウト(背面)側が約470万画素(AF対応)となる。カメラアプリは必要最小限という印象だ。

カメラ カメラ機能は必要最小限だが、標準カメラアプリには「Google Lens」のショートカットも用意されている

 通信はWi-Fi 5(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.2に対応する。モバイル通信は非対応だ。外部ポートはUSB 2.0 Type-C端子(充電兼用)を備える。

 本体サイズは約266(幅)×182(高さ)×7(厚さ)mm、重量は約588gで、防じん/防水等級は「IP52」となる。バッテリー容量は7700mAhだ。

右側面 ポート類は、本体右側面にUSB 2.0 Type-C端子のみを備える
左側面 本体左側面の様子
本体上部 ボリュームボタンと電源ボタンは本体上部に備える
背面 本体背面はシンプルなデザインだが、四隅に滑り止めが付いているのが“絵描き向け”である
ペンホルダー 本体にペンホルダーはないが、別売の「Wacom MovinkPad 11 Case with Stand」にはペンホルダーが用意されている

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