スマートウォッチの仕様で気になるのは、何といってもバッテリー持ちかもしれない。Pixel Watch 4はバッテリー容量自体がわずかに増えており、公称でのバッテリー持ちも常時表示を有効にした状態で45mmモデルが最大40時間、41mmモデルが最大30時間と、Pixel Watch 3の最大24時間から大幅に伸びている。
また、バッテリーセーバーモードをオンにすれば、45mmモデルが最大72時間、41mmモデルも最大48時間使えるという。
実際に使用してみたところ、45mmモデルのバッテリー持ちは常時表示/1時間30分のウォーキング(GPSオン)/睡眠計測/各種通知有効という状態で、24時間経過後のバッテリー残量は約37%になった。GPSを使ったウォーキングは1時間で約10%のバッテリー消費だったので、これを使わなければ、公称値通り40時間は持ちそうだ。
同じ条件で、バッテリーセーバーを有効にした状態では24時間経過後のバッテリー残量は54%だった。こちらもGPSを使わなければ70%程度の残量になるので、ほぼ公称値通りとなりそうだ。これなら、寝る前に充電を忘れてしまったとしても、バッテリーセーバーモードを使うことで、プラス1日を乗り切ることもできるだろう。
他社のスマートウォッチでは、バッテリーセーバーモードを有効にすると時計表示のみになるものあるが、Pixel Watch 4では常時表示がオフになり、バックグラウンドのアクティビティーが制限され、通知が遅れることがあるという程度で、基本的な機能は変わらない。
なお、バッテリー残量が15%を切ると、自動的にバッテリーセーバーモードが有効になる仕組みだ。
充電時間は、45mmモデルでは15分で約50%、30分で約80%、60分で100%まで充電できる。Pixel Watch 3の45mmモデルは80分で100%だったので、25%ほど高速化されている。41mmモデルは15分で約50%、25分で約80%、45分で100%となっている。
他の改善点としては、睡眠トラッキングの精度が18%向上したとのことだ。ただ、これはセンサーの更新ではなく、新しい高度な機械学習モデルを採用したことによるものだという。臨床のゴールドスタンダードである睡眠ポリグラフ検査(PSG)と比較検証して、その精度が確かなものだと確認したそうだ。
また、GPSが「デュアル周波数GPS」になり、都市部での高層ビルの合間のランニングや森の中のハイキングなど、これまで位置情報が正確に測れなかった場所でも、より正確なルート記録ができるようになったと同社はアピールしている。
Pixel Watch 4のカラー展開は、45mmがSatin Moonstone アルミケース/Moonstone アクティブ バンド、Polished Silver アルミケース/Porcelain アクティブ バンド、Matte Black アルミケース/Obsidian アクティブ バンドの3モデルとなる。
41mmはPolished Silver アルミケース/Iris アクティブ バンド、Polished Silver アルミケース/Porcelain アクティブ バンド、Champagne Gold アルミケース/Lemongrass アクティブ バンド、Matte Black アルミケース/Obsidian アクティブ バンドの4モデルが用意されている。
ベルトは、Pixel Watch 3と共通だ。41mmモデルと45mmモデルでは接続部の形状が異なるためベルトの使い回しはできないが、サイズが同じならPixel Watch 3のベルトをPixel Watch 4でも利用できる。なお、41mmモデルのベルトは、初代およびPixel Watch 2とも互換がある。
パッケージの中身も41mmと45mm共通で、Pixel Watch 4本体とUSB-C 急速充電ホルダー(充電台)、ベルトが付属する。ベルトは穴が開いている方のみ、SサイズとLサイズ各1本が付属している
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