本機に採用されたSoCは、Pixel 10や10 Proと同じく最新のTensor G5だ。発売前の評価機ということもあり、残念ながらベンチマークアプリをインストールできなかったため、参考までに同じSoCを搭載するPixel 10 Pro、比較対象としてSnapdragon 8 Elite を搭載するGalaxy Z Fold 7のGeekbench 6のスコアを掲載しておく。
CPUの処理性能は、Snapdragon 8 Eliteにはおよばないものの、操作自体はスムーズで特に不満は感じない。ただし、Tensor G5はゲーム性能の低さがしばしば取り沙汰されている。Tensor G5がGPUを「PowerVR DXTP-48-1536」に変更したことによる影響が大きいようで、人気ゲーム「原神」が対応可能デバイスの要件を「PowerVR系以外のGPU」に変更したことで大きな話題となった。
とはいえ、Pixel 10シリーズで原神が全く動かないかというとそうでもない。筆者は原神をやりこんではいないため他のデバイスとの比較はできないが、試した範囲では問題なくプレイできた。
なお、PowerVRの開発元であるImagination Technologiesは、8月にPowerVR DXT-48-1536 GPU向けの最新版ドライバをリリースしており、これにはAndroid 16のサポートも追加されている。今後、PixelのFeature Dropなどでこの新ドライバがリリースされれば、Tensor G5のGPU性能が改善するかもしれない。
Pixel 10 Pro Foldは、他のPixel 10シリーズと同様、Qi2ワイヤレス充電に対応する。そして、Google Pixelsnapマグネット技術に対応している。つまり、MagSafe互換のマグネットアクセサリーを利用できるようになった。
車載する場合なども、豊富なMagSafeアクセサリーが利用できるので、カーナビ替わりに利用するのも便利になりそうだ。
折りたたみスマートフォンといえば、コンパクトに持ち運び、必要なときに開いて大画面で使用できることが最大の特徴だ。
とはいえ大画面で映画を楽しみたいと思っても、アスペクト比16:9の動画では上下が大きく空いてしまうので注意が必要だ。一方、YouTubeのチャット欄を表示させながら動画を視聴するというスタイルであれば、通常のスマートフォンよりもかなり見やすい。
また、クラムシェル型のデバイスのように少し折り曲げた状態にすれば、スタンドがなくても机上に置くことが可能で、この状態ではYouTubeの下半分に専用のコントロールが表示される。
Kindleでのマンガの表示については、画面いっぱいに表示というわけにはいかないが、横向きにすれば見開き表示が可能だ。
他にもPixel 10 Pro Foldは2画面分割に対応しており、資料を見ながらメールを書いたり、縦画面のスマホゲームをプレイしつつ攻略サイトを確認したりといった使い方もできる。
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