ポータブルゲーミングPCでは、重量級のゲームタイトルが遊べるのか――それを試すべく、「Cyberpunk 2077」のゲーム内ベンチマークテストで平均フレームレートを計測してみよう。
ただ、Cyberpunk 2077ともなると、標準設定そのままだと荷が重すぎる。そこで1920×1080ピクセルでプリセットの「レイトレーシング:低」設定でテストをしてみた。結果は以下の通りだ。
ROG Xbox Ally Xは平均30fpsを超えている。ゲームプレイに支障が出ないレベルを求めるなら平均60fps以上あると良いのだが、平均47.65fpsなら「ん、ちょっと引っかかるな」というシーンが時々出る程度で、案外遊べてしまう。もちろん、設定をもうちょっと低くすればより快適に遊べる。
画質(または解像度)面である程度の妥協ができるなら、重量級ゲーミングタイトルも結構遊べそうだ。
最後に、筆者の趣味として「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(アーマードコア6)」の平均フレームレートを比べてみよう。
アーマードコア6は、重量級とまではいかないもの最新世代のゲーム機向けにも展開されており、軽量級とも言いがたい絶妙なタイトルだ。発売から2年経過するが、今もやることがないとつい遊んでしまう。
今回は解像度を1920×1080ピクセル、画質設定を「最高」、上限フレームレートを120fps(設定上の限界)とした上で、ゲーム前半の関門ステージ「ウォッチポイント襲撃」を遊んだ際の2分間の平均フレームレートを「CapFrameX」で計測した。結果は以下の通りだ。
ROG Xbox Ally Xが最良の結果なのは予想通りだが、今までのテストと比べるとROG Xbox Allyも健闘している。今回のテストには含めていないが、解像度を1280×720ピクセルに設定すればROG Xbox Allyでも結構快適に遊べることは確認できている。
ASUSが同モデルの標準解像度を1280×720ピクセルとしているのには、理由があるということだ。
ROG Xbox AllyとROG Xbox Ally Xは、クラウドゲーミングの利用も想定している。自宅では同一ネットワーク内に設置しているゲーミングPCから、外出先では「GeForce NOW」などのクラウドゲーミングサービスを介してゲームを遊ぶようにすれば、自身のスペックを超えるグラフィックスでゲームを楽しめる。
ポータブルゲーミングPCである以上、外出先に持ち出してどれだけ遊べるかは重要だ。通勤や通学の時間で遊ぶよりも、旅行や出張の移動時間など、ある程度まとまった時間で、遊んでいるゲームタイトルの続きを進めるような使い方をする人が多いだろう。
では、実際にバッテリーはどれくらい持つのか――ROG Xbox AllyとROG Xbox Ally XでPCMark 10のバッテリーベンチマークの「ゲーミング」シナリオを実行し、バッテリー稼働時間の計測を行った。結果は以下の通りだ。
ROG Xbox Allyは2時間ちょっと、ROG Xbox Ally Xは3時間弱遊べる計算だ。時間にすると、新幹線で東京駅から新大阪駅、飛行機で東京国際空港(羽田空港)から新千歳空港あるいは那覇空港に向かう程度であれば十分遊べるだろう。
もちろん、自宅でも電源ケーブルに縛られずに遊ぶという観点でも十分な駆動時間を確保できている。自由なプレイスタイルで遊ぶことを想定すると、2時間前後遊ぶことができるなら集中力の観点なら“ちょうどいい”感じになりそうだ。
ASUS×XboxのポータブルゲーミングPC「ROG Xbox Ally」は10月16日発売 8万9800円から
Microsoftが“Xbox”初の7型携帯ゲーミングPC「ROG Xbox Ally」を発表
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