ロジクールは10月30日、ソーラー充電式の無線キーボード「Signature Slim Solar + K980」(以下、K980)を発表した。ロジクールオンラインストア価格は1万6390円で、11月27日に販売開始予定だ。
これに先がけて製品発表会が行われ、これまでのソーラー充電式キーボードと何が違うのか、またどのような意図で開発されたのかなどが語られた。
K980はロジクール独自のソーラー充電技術「Logi LightCharge」を搭載したテンキー付きのワイヤレスキーボードだ。キーボード上部に吸光パネル(ソーラーストリップ)があり、200ルクス以上の光があれば電力に変換し、キーボード内部のバッテリーに蓄電される。
内蔵のバッテリー容量は公表されていないものの、暗闇の中でも毎日8時間作業し、4カ月間使えるという。
JIS配列キーボード(113キー)で、キースイッチはパンタグラフ方式を採用する。角度調整のためのチルトスタンドは省かれている。
対応OSは、Windows 10/macOS Monterey 12/iPadOS 16/iOS 16/Android 12以降の他、ChromeOS/Linuxとなっている。デバイスとの接続はBluetoothまたは別売のLogi Bolt USBレシーバーで行う。Bluetooth接続では最大3台のデバイスとペアリング可能で、キーボードに用意された「Easy Switch」ボタンで切り替えられる。接続距離は10mとなっている。
本体サイズは約430.8(幅)×142.9(奥行き)×20.2(高さ)mmで、重量は約700gだ。
製品発表会に登壇したロジクール クラスターカテゴリマネージャー 塩谷一生さんは、「K980はプロフェッショナルの働き方を、より良くするために開発された」と製品の背景を説明した。
そして、プロフェッショナルのワークスタイルは仕事場と自宅を行き来するハイブリッドな環境にあること、複雑なBI(Business Intelligenceの略。企業が蓄えたデータを分析したり視覚化したりするソフトウェアのこと)ツールやアプリを利用するといったことを例示した。
ハイブリッドワークのうち、特に在宅での仕事に関しては、ロジテックインターナショナル(Logitech International)調べで米国とドイツでは週2日以上在宅で仕事をするという人が30%以上で、PCは2台持ちという人が10%以上いるという結果になっている。
「私自身も週に5日在宅ワークをすることもあるし、仕事用の他にゲーミングPCも持っていて切り替えて使っている」(塩谷さん)
BIツールなどは利用するのにネット環境が必要であり、管理者のいない自宅ではネットの接続がうまくいかないということがしばしば生じ、これがストレスにつながっているそうだ。
塩谷さんは「自社関連製品でいえば、キーボードからの入力が遅れる、マウスカーソルが飛ぶ、接続が切れるといった小さいエラーもストレスにつながる」と述べ、「しかも、このような小さいエラーで心的負担が大きく、最もイライラすることにつながってしまう」と付け加えた。
「不要なストレスのかからない仕事のはかどる環境を作りたい。余計なひと手間をかけずに済むような製品を使いたいというニーズに応じて開発されたのが、ロジクールのSignatureシリーズだ」(塩谷さん)
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