Signatureシリーズのキーボードやマウスは、専用アプリ「Logi Options+」と併用することで、ルーティン作業を自動化するショートカットをキーに割り当てられ、製品単体でも簡単に接続先デバイスを切り替えられる。そして、主張の少ないデザインでどこでも使えるといった特徴を備えている。
しかし、ワイヤレスであるがゆえのストレスもあるという。それがバッテリー切れなど充電に関係する手間や不安だ。
「私自身は家でPCゲームを楽しんでいるが、キーボードを使いたいときやプレイ中にバッテリー切れが生じるのではないかという恐怖にも似た不安を感じることがある。そのため、せっかくのワイヤレスキーボードなのに常にケーブル接続をしているという本末転倒な使い方をしていたこともある」と塩谷さんは自身の経験を交えて、充電池にまつわる不安やストレスを解説した。
「乾電池式でも、キーボードを裏返してフタを開ける手間がある。ネジ式の場合はもっと手間がかかる。また、開けてみないと単3形乾電池だったのか、単4形乾電池だったのか分からないということもあるし、そもそも家に乾電池がない場合もある。そのようなストレスが発生してしまう」(塩谷さん)
そこで登場したのが、新モデルのK980だ。本製品は、電池や充電に関する手間や不安を一掃する「次世代のSignature」だという。
独自開発のLogi LightCharge技術により、長寿命の充電式バッテリー、太陽光または室内照明による高効率の電力変換、電力効率の最適化による10年間のバッテリー耐用年数を実現した。満充電の状態であれば、全く光の届かない環境でも毎日8時間、4カ月の間使い続けられるという。
充電作業をする必要が一切ないため、K980には充電端子がない。あるのは電源のオン/オフスイッチのみだ。なお、電源をオフにした状態では自然放電するものの、電力を消費することがない。その代わり、どんなに強い光の下に置いておいても発電することもない。作業終了後も電源スイッチには触れずに、オンのままにしておいた方が良さそうだ。
電力変換のための光の取り込みは、K980の上部にある“ソーラーストリップ”で行う。ソーラーパネルと呼ばないことについて、塩谷さんは「一般的なソーラーパネルは四角のセルを想起させる。これはオフィスの景観にそぐわない。しかし、K980の吸光パネルは細長いストリップ状をしており、スタイリッシュだ。一見して、ソーラー充電していると分からないようになっているところにもこだわった」と語った。
発電に必要な明るさは200ルクスだ。厚生労働省の定める労働衛生基準によれば、事務作業を行うオフィスでは300ルクス以上の照度が義務付けられている。そのため、オフィス内であれば問題なく発電を行える。
自宅で利用する際は、ソーラーストリップに直接光が当たるようにして、ストリップ部分がへこんでいるからといってペンやクリップといった小物を置かないように気をつければ問題なく発電してくれる。
発電状況を示すステータスランプのようなものはないものの、前述のLogi Options+上で充電状況を確認可能だ。
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