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絵を描かないけどワコムのAndroid有機ELタブ「MovinkPad Pro 14」を買ってみた “極上のメモデバイス”兼“高解像度サブディスプレイ”に大満足「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(1/4 ページ)

» 2025年11月28日 12時30分 公開
[石黒直樹ITmedia]
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 ワコムと言えば、イラストレーターやクリエイターにとって必要不可欠なペンタブレットメーカーではないでしょうか。筆者はイラストを描くわけではないですが、ペンが使えるデジタルデバイスは大好きで、メモ書きや簡単な図などをよく描きます。

 これまでも多くのデバイスを使ってきました。「iPad Pro」はもちろんのこと、「Galaxy Tab」、ペンに対応した電子ペーパーの「BOOX」など、マニアックな製品を含めると数え切れません。スタイラスペンの話は、過去記事の「カラー電子ペーパーは“メモ活用フロー構築”で強い! ペンも秀逸なAndroidタブレット『BOOX Tab Mini C』」を、ぜひご覧ください。

 さて、筆者はWindowsやMacでもペン入力がしたいと考え、ペンタブレットを使っています。メインはワコムの有機ELペンタブレット「Movink 13」です。

→・ワコムの有機ELペンタブで快適手書きメモライフ! 絵描きではないビジネスパーソンが「Wacom Movink 13」を試したら

 先日に出版した拙著「図解即戦力 システム企画&開発の知識と要点がこれ1冊でしっかりわかる教科書」は、図表がページの半分ほどを占めますが、その元となるラフ画は全てMovink 13を活用し、ノートアプリ「Obsidian」と、手書きツール「Excalidraw」のプラグインを組み合わせて描きました。PCで本文も書く手前、全てを1台で作業できて、非常に作業効率も高かったです。

photo 拙著「図解即戦力 システム企画&開発の知識と要点がこれ1冊でしっかりわかる教科書」。最後は専門のデザイナーの方がイラスト化しますが、元となる情報はObsidianでさくっと描いています

 さて、そんな中、ワコムからAndroidタブレットに使える液晶ペンタブレット「MovinkPad Pro 14」が発売されました。直販価格は14万4980円です。

 少し前に「MovinkPad 11」という、やや低スペックなAndroidが載った液晶ペンタブレットが発売されていたのは知っていたのですが、筆者はこのタイプの製品を使うのは初めてです。

 上で触れたObsidianというアプリは、Androidともデータ同期が可能です。私がメインで使っている“メモ蓄積アプリ”なので、有料の「Obsidian Sync」というツールを使ってiPhoneなどを含む全てのデバイスと同期できるようにもしています。

 これらとMovinkPad Pro 14を組み合わせれば、PC/Macを起動せずにワコム品質の書き心地でメモ書きできるのではと期待が高まったわけです。

 筆者は読書+メモ書き(書き込み)することも多いので、Androidタブレットとしても最大級の画面サイズが魅力に映ります。

 「これはもう買うしかない!」ということで、発売日に購入してから使い倒していますが、まさに期待を超える製品で、さらに購入時には特に考えていなかった「モバイルディスプレイとしても普通に使える」ということに気が付き、出張時の荷物構成にも影響しそうだとワクワクしています。

photo ペン書きしていて気持ちの良いタブレットです

photo

著者:石黒直樹(いしぐろ なおき)

ITコンサルを手掛ける(株)グロリア代表取締役。15年勤めた前職の野村総合研究所では、高い品質が求められる金融系システムを担当。大規模プロジェクト、開発、保守、運用など、情報システムに関するさまざまな経験の他、マネジメントや要件定義、システム設計、プログラミングといった知識も持つ。現職では大企業、中小企業、個人事業主と規模を問わず、自身のノウハウ全てを使って企業や組織のITを支援している。大のガジェット好きで、常に仕事にうまく生かせないものかと考えてしまう癖がある。モットーは「神は細部に宿る」。2児の父。主な著書に『図解即戦力 システム企画&開発の知識と要点がこれ1冊でしっかりわかる教科書』『情シスの定石』『図解即戦力 システム設計のセオリーと実施方法がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(いずれも技術評論社)。

連載:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記


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