オンラインでの配信はここまでだが、その後は会場参加者を対象にしたお楽しみ抽選会が催された。入場時に渡された参加者証の裏にある番号で抽選が行われ、当選者は豪華景品を次々と受け取っていた。
最後に登壇したPFU 八野裕氏は、2025年10月に「HHKBビジネス部」が新たに発足したことを伝え、「製販一体なので、製品に対しても売上に対しても全責任を負うことになった。2026年は30周年を迎えるので、これからもよろしくお願いします」と期待を込めてあいさつしていた。
会場後方には、バード電子、松葉製作所、ファーイーストガジェットといったおなじみのHHKBアクセサリー開発メーカーの他、コクヨやZOZO、個人所有のHHKBシリーズ展示ブースまでできていた。
バード電子のブース。HHKBシリーズとコラボして20年というバード電子のブースで目を引いたのはカラフルなキーボードルーフだ。どの色も発色が良く、「赤いいなぁ……青もいいなぁ……。だけど使っているのはHHKB Studioだしなぁ」とつぶやいていたところ、全シリーズにかぶせられると教えてもらった
松葉製作所のブースでは、天然木を利用した一つ一つ手作業で彫られたパームレストの他、HHKB Studio向け木製キートップセットが展示されていた。現時点でPFUダイレクトショップに掲載されているのは「ブラックチェリー」「ウォールナット」「オーク」「メープル」の4種類だが、「黒壇」も展示されており、参加者たちは手触りなどを確かめていた
コクヨが展示していたのは、12月に販売開始となるオフィスチェア「ingCloud(イングクラウド)」だ。座っている状態でもわずかに生じる体の動きに合わせて可動し、疲れを軽減する。座る前に調整する箇所をあえて少なくしたことで、難しいことを考えずにすぐに使い始められ没入感を得られる。参加者の多くが座り心地を確かめつつ「おぉ!」と小さく感嘆の声を発していたZOZOブースでは、デザイナーの1人にZOZO CDO室 プロダクトデザイン部 江森萌々子氏にインタビューすることができた。自身も着ていた「HHKB Studio GRID LONG SLEEVE TEE」について、「HHKB Studioの機能を英語で入れ込んだ。墨モデルには“墨”を、雪モデルには“雪”という文字をプリントしたり、袖口にはHHKBシリーズを特徴づける機能キーの刻印をプリントしたりするなど、かなりこだわった」と教えてくれた。
また、「LOVE. TEE」では前後とも発泡プリントを使い、触覚でも楽しめるようにした。なお、「LOVE」の文字はHHKBシリーズ英語配列をそのまま切り出したものである。
「PLAY Keyboard TEE」は、音楽を奏でるキーボードと文字を入力するキーボードをかけ合わせ、曲を奏でるようにタイプするという思いを込めた。
キャップの素材にデニムを採用したのは、「HHKBシリーズは高い耐久性のあるキーボード。ファッションにおける一生使える素材って何かなと考えた時に、デニムが頭に浮かんだ。一生愛せるキーボードと使い続けることで味の出るデニムが結びついて、このようなデザインになった。LOVEのテキストは刺しゅうなので、長く使ってもらえる」とデザインの裏話を語ってくれた。
HHKBユーザーミートアップは有料イベントであるにもかかわらず、毎回満席になるほど大盛況となっている。お楽しみ抽選会もそうだが、実物を見たり触れたりできるのはオフライン会場に参加した人のみの特権だ。機会があれば、参加してみるのはどうだろうか。なお、次回は30周年を迎える年に開催される予定だ。
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