コード・レッド発言からGPT-5.2のリリース直前まで、OpenAIにおける次世代技術の早期リリースに関してリークと予測がまん延していた。それらのリーク情報は“的確”とは言えないものの、結果として“方向性”は当たっていた。以下に筆者なりにコメントを付けつつ、軽くまとめてみた。
うわさで当たっていたのは、「推論重視」「業務統合(エージェント/ファイル)」という大枠である。一方、外れたのは「価格」「AGIへの『即到達』」といった過激とも思える“あおり”である。
AIモデルは、誰もが使いこなせるイージーさがある。そのため、誰もが感想戦に加わることができる。そこでは驚くようなうわさへも広がり、収拾がつかなくなりがちだ。
うわさと現実がどのように絡んでいるかは、実は当事者(OpenAI)にしかわからないことではある。しかし、だからこそ、先に触れた「コード・レッド」の意味が浮かび上がる。
コード・レッドの話が外部に漏れ、より大きなうわさへと“尾ひれ”がついて広がっていく――OpenAIは、こういった「危機をあおるうわさ」に対して、その“物語”ごと飲み込んで反撃に転じたのである。
「なんでこんな反撃ができたのか?」という背景だが、これは同社のサービス利用者の規模がとてつもなく大きいという面がある。簡単に記すと以下の通りだが、もはや「研究」の粋をはみ出している。
この規模感は、単に勝ち負けの話ではない。2025年は「AIエージェントの年」といわれ、実際にAIエージェント花盛りとなった。その一方で、「エージェントがまともに動かない」「仕事の動線が時折破壊されて、まともに役に立たない」といった話も聞こえてくるようになった。
AIエージェント自体がまだ未成熟であることは否めないが、一方で「業務運用の現場で壊れた」とされる箇所が、次の学習と最適化のターゲットになる。その点で、プラットフォームとしての強靭さに繋げられる改善ポイントは数多くある。
後述するベンチマーク結果などを見る限り、GPT-5.2はそうした「現場のバグ修正」が一気に入ったアップデートに見える。
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