Insta360 Ace Pro 2をスナップシューターに変える「ストリート撮影グリップPro」と3つのオプションレンズを試す(4/4 ページ)

» 2026年01月22日 15時00分 公開
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見た目と操作性は完璧、ソフトがアクションカメラなのが残念

 ストリート撮影グリップProと交換アクセサリー群でスチルカメラとしての完成度が非常に高いInsta360 Ace Pro 2でしたが、まだまだ完全にスチルカメラとして使えるわけではないと感じています。

 一番ストレスだったのが速写性です。スナップで使うカメラで重要なのは「早く起動すること」「撮影を邪魔しないこと」の2点ですが、Insta360 Ace Pro 2はまず起動が遅いです。

photo グリップの電池が少なくなると起動のたびに出る通知。毎回出て構図確認を邪魔してくるのがストレスだった

 本体の硬い電源ボタン長押しで起動、撮影できる状態になるまで4〜5秒ほどかかります。加えて起動直後に画面半分を使ってメッセージがでかでかと表示され、全体の構図を素早く確認するのを邪魔してきます。

 スナップカメラだとまずありえない設計なのですが、ベースがアクションカメラだからこういったこともあるのでしょう。とはいえ、この設計のせいでシャッターチャンスを逃したことは多々ありました。

 では「常に起動していればよいのでは」と考えましたが、これも難しかったです。というのもストリート撮影グリップProにシャッター半押しの機能がないのです。ミラーレスカメラなどで常時オン運用するときは。撮影したい瞬間にシャッター半押しでスリープから起動するのですが、ストリート撮影グリップProにはそもそもシャッター半押し機能がなく、即座に撮影されてしまうのです。

photo いつものクセでシャッター半押しの動作をすると意図せず写真を撮ってしまう

 一度撮影すると再度撮影できるまで待ち時間が発生してしまうので、これまたシャッターチャンスを逃す要因となります。このあたりはスチルカメラとしては致命的な欠点だと思います。

 加えて、画角が13mmとクラリティズームの26mmというのも、スナップとしては使いにくさがあります。交換レンズで35mm〜50mmの標準域に拡大できるものがあればスチルカメラとしてもっと使いやすくなるはずですが、光学ズーム/電子ズームともに技術的に難しい気もします。

photo 超広角が生きるシーンであればよいが、オールマイティーには使えない

 後半でさまざまな難点を挙げましたが、Insta360 Ace Pro 2は総じて非常に面白く良いプロダクトであると感じています。

photo Insta360 Ace Pro 2で最初に撮った一枚。暗い室内でもアクションカメラでこんな高解像度な写真が撮れるのかと驚いた

 このアクションカメラのサイズ感で十分感動できる画質はもちろんのこと、アクセサリー類による体験拡張、そして何より発売から時間が経過しても、新機軸のアクセサリーによって撮影体験のアップデートを提供し続けるメーカーの姿勢には脱帽です。

 気になった点は、どれもスチルカメラとして利用するときに気になる細かい点です。元来アクションカメラを開発していたことを考えると、そこまで気が回らなかったのかもしれませんが、ユーザーサポートが手厚いメーカーなので今後の新商品でフィードバックを受けて、より良い商品が出ることに期待です。

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